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伊香保温泉
「伊香保温泉〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
伊香保温泉の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
て十月に此花にほふとしも多かり」とあるとおりであろう。私は、昭和十年十一月すえに
伊香保温泉で木萩の咲いて居るのを見た。其の時伊香保の山には既に雪が降っていた。ま....
「安吾武者修業」より 著者:坂口安吾
、馬庭念流を尻目に天下一の名人千葉周作の名を宣伝してまわった。あげくに千葉一門は
伊香保温泉へ赴き薬師堂へ額を奉納したのである。 念流の人たちは千葉一門の行動を....
「純情狸」より 著者:佐藤垢石
、猟師の財産だ。 榛名山麓も、狸の本場であろう。 今から三百五、六十年の昔、
伊香保温泉に近い水沢観音の床の下に、仙公と呼ぶ狸界の耆宿が棲んでいた。齢、千余年....
「老狸伝」より 著者:佐藤垢石
次、上州へ入り榛名山麓の村々に布施を乞うて歩いたが、ある日の夕ぐれ、湯の上村から
伊香保温泉の方へ向かっていた。 すると、路傍の樹かげの石に、僧形の少年が憩うて....
「わが童心」より 著者:佐藤垢石
紫色に光る艶を放って、鮮麗な小魚である。天ぷらによし、塩焼きによし、汁物によし。
伊香保温泉は、二つ岳の背後にあって、南方の平野からは望めぬが、私は十七、八年前、....
「議会見物」より 著者:佐藤垢石
みたいなことをいう。だが、なんとしても木暮から客引風が抜けない。もっとも、木暮は
伊香保温泉の宿屋の亭主であるから、自分の帳場の番頭の風がひとりでにしみ込んで、い....