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「伏奏〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

伏奏の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
オフェリヤ殺し」より 著者:小栗虫太郎
。 もちろん舞台の額縁は、オペラ風のただ広いものとなった。また、その下には、隠伏奏楽所さえ設けられて、観客席も、列柱に囲まれた地紙形の桟敷になってしまった。こ....
武士を夷ということの考」より 著者:喜田貞吉
漢史の用字を借りて、漫然とこれを記述せしものにして、必ずしも事実武内宿禰がしかく伏奏し、景行天皇がしかく詔示し給いきと解することを要せず。したがってまた蝦夷以外....
道鏡皇胤論について」より 著者:喜田貞吉
じた大臣の好餌を捨て、天皇の逆鱗と道鏡の激怒とを顧慮するなく、身命を賭して神教を伏奏した。「我が国開闢以来君臣の分定まる。臣を以て君となす事は未だかつてこれあら....
三国志」より 著者:吉川英治
「このたびは老骨に、荊州討伐の大命を仰せつけられて……」と、馬騰が拝命のお礼を伏奏すると、帝は無言のまま彼を伴って、麒麟閣へ登って行かれた。 そして誰もいな....
三国志」より 著者:吉川英治
気は尽きています。御位を魏王に禅り給うて、天命におしたがいあらんことを」 と、伏奏した。いや、冠をつらねて、帝の闕下に迫ったというべきであろう。 献帝はまだ....
私本太平記」より 著者:吉川英治
った。 ようやく、花山院師賢が顔をみせて、掃部の手からそれを受けとり、ただちに伏奏のうえ、天皇のみ前にさしあげた。 これこそは、いま具行が告げてきた事実を、....
私本太平記」より 著者:吉川英治
どうか。彼は大いに迷い悩んだが、嘘を作るわけにもゆかない。やがて簾下にありのまま伏奏していた。 高氏を憎み、また高氏の越権をあげて、 「彼こそは、第二の高時だ....