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「伏木〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

伏木の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
義血侠血」より 著者:泉鏡花
は頭《かしら》を振り向けて、 「へえ、やっぱりお合い乗りですかね」 「ばか言え!伏木《ふしき》まで行くか」 渠の答うるに先だちて、白糸は驚きかつ怪しみて問えり....
湯女の魂」より 著者:泉鏡花
たというお話。 越中に泊と云って、家数千軒ばかり、ちょっと繁昌な町があります。伏木から汽船に乗りますと、富山の岩瀬、四日市、魚津、泊となって、それから糸魚川、....
万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
一首を作った、その反歌である。この二上山は越中|射水郡(今は射水・氷見両郡)今の伏木町の西北に聳ゆる山である。もう一つの反歌は、「渋渓の埼の荒磯に寄する波いやし....
夢のお七」より 著者:岡本綺堂
かれらは笑った。そうしてそのまま立去ってしまった。 治三郎はほっとした。頼朝の伏木隠れというのも恐らくこうであったろう。彼等は鶏の飛び出したのに油断して、碌々....
取舵」より 著者:泉鏡花
る五七人の乗客を載了りて、観音丸は徐々として進行せり。 時に九月二日午前七時、伏木港を発する観音丸は、乗客の便を謀りて、午後六時までに越後直江津に達し、同所を....
山の人生」より 著者:柳田国男
人語を為し、汝いづくの者なりやと問ふ。答へて日田といふ。其物、然らば我郷なり。汝伏木の児失せたることを聞きたりやと謂ふ。其事は聞けりと答ふ。其物、我即ち其児なり....
野草雑記・野鳥雑記」より 著者:柳田国男
うに見えたからそういうと考えられている。これから転じてはバンチクという村もあり、伏木の港に行くと普通にはバンチャといっているが、チクとかチャとかは多分|啼声に基....