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「休み所〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

休み所の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
夜明け前」より 著者:島崎藤村
しかないというほどの太夫自慢だ。それに本来なら、吉左衛門の家が今度の和宮様のお小休み所にあてられるところだが、それが普請中とあって、問屋分担の九太夫の家に振り向....
凍雲」より 著者:矢田津世子
ある。年を経た松の巨木が目じるしになっていて、この辺は、徒歩のひとには誂えむきの休み所と見えるけれども、町の人たちは滅多に立ち寄るということがない。此処で休んで....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
え」 「わかった。――じゃが、将軍様には今し方|作事場を一巡遊ばして、あれなるお休み所の丘に、只今|床几をおすえ遊ばしておられるところだ。お目障りだ、ひかえろ」....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
角を、振り向いていた。 磯松の陰から、縫殿介も、彼方を見ていた。 御浜奉行の休み所に、乗って来た駒を繋いで、佐々木巌流は、しばらくそこに休息を取っていたもの....
私本太平記」より 著者:吉川英治
田舎びた無仏の一堂で、一幅の壁画と、棚には錫の茶壺、天目形の碗などがみえ、庭園の休み所らしい趣はあるが、闘茶の茶寄合の俗風はどこにもない。 「……ここなれば人け....
日本の伝説」より 著者:柳田国男
十四日には六地蔵詣りといって、多くの人が近在の村を廻ってあるきました。村の方では休み所をつくってお茶を出し、子供は路の傍の石仏を一つ所に集めて来ました。そうして....