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休み日
「休み日〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
休み日の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「ルルとミミ」より 著者:とだけん
》、この村のお寺の鐘を造る人はありませんでした。夜あけの鐘も夕暮れの鐘も、または
休み日のお祈りの鐘もきこえないまま、何年か経ちました。 村の人々は皆、ルルとミ....
「浮動する地価」より 著者:黒島伝治
た。 自動車は、毎日々々、走って来て、走り去った。雨が降っても、風が吹いても、
休み日でも。 藁草履を不用にする地下足袋や、流行のパラソルや、大正琴や、水あげ....
「夢の殺人」より 著者:浜尾四郎
た或る日の夕方、藤次郎は再び浅草に現われた。此の時は要之助も一緒である。要之助の
休み日なので、藤次郎は主人に嘘を云って自分も夕方から出たのだった。彼は要之助を浅....
「ズラかった信吉」より 著者:宮本百合子
ャ、バシャ水を掻く音。 公園から音楽が聴えて来る。 ミチキンは黙ったまんま、
休み日の愉しさを一漕ぎごとに味ってるように、力を入れて漕いでる。 今日はミチキ....
「梅津只円翁伝」より 著者:杉山萠円
と翁はセッセと野菜畑で働いていたりしたが、直ぐに足を洗って来て稽古をしてくれた。
休み日だからといって決して悪い顔をしたり稽古を断ったりしなかった。 初めて小謡....
「マクシム・ゴーリキイの伝記」より 著者:宮本百合子
酔っているように微笑する。彼は痩せ、一層厳しく、美しく、神々しくなった。 或る
休み日の朝、ロマーシの小屋の煖炉用薪に火薬をつめこんだ者があり、それが爆発して、....
「町の展望」より 著者:宮本百合子
へ吸い込まれて仕舞った。――然し音楽は消えたのではない。赤い爪革、メリンス羽織、
休み日の娘が歌う色彩の音楽は一際高く青空の下に放散されて居る。―― 町の人々は....
「霧陰伊香保湯煙」より 著者:三遊亭円朝
実な治平の言葉に感じて宅へ帰りました。 五 其の翌日は丁度所の
休み日で、 茂「今日は松五郎を呼んで一|盃飲みたい」 と手紙を以て松五郎を呼び....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
やであったから、お互に。 マアちゃんよくなった。それに、私は、ああ二日つづきの
休み日なんて大したことない、実に大したことない。こういう休日が愉しく充実するため....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
ら実に快うございました。 隆治さんこちらへ珍しく二枚つづきのハガキくれました。
休み日でレコードを戦友がかけているそのわきで書いているのですって。七月二十六日に....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
オルガンをひいて助かった気持になっているらしくて、私にとって今日が一層心のどかな
休み日となりました。どうぞあなたもお喜び下さい。あの人もこうやってゆきづまりなが....
「香奠」より 著者:豊島与志雄
晩まで外を駆け廻ってる者も、戸外の街路で働いてる労働者も、皆大抵夕食後の散歩とか
休み日の散歩とかに出かけます。云わば食堂から寝室へ行くまでの間に、明るく灯のとも....
「老夫婦」より 著者:黒島伝治
。ちっとなんぞ珍らしい物をこしらえにゃ!」 けれども米の牡丹餅も、田舎で時たま
休み日にこしらえて食ったキビ餅よりもうまくなかった。じいさんは、四ツばかりでもう....
「田舎医師の子」より 著者:相馬泰三
美しい愛らしい小山であった。その麓には温泉場などもあり、この地方の農民が春や秋の
休み日に、よく三々五々打連れて蕨や栗を採りに登る山であった。 彼はただ何という....
「母の手毬歌」より 著者:柳田国男
これもきゅうに盛んになったが、以前も春と秋の時候のよいころに、または田植のあとの
休み日などに、仲間を何人もこしらえて百社参り、千社参りをするのも神信心のうちに算....