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休み茶屋
「休み茶屋〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
休み茶屋の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
戸じゅうの人が押し掛けて来るので、たいへんな混雑でした。それを当て込みに、臨時の
休み茶屋や食い物店なども出来る。柿や栗や芒《すすき》の木兎《みみずく》などの土産....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
例の小夜《さよ》の中山《なかやま》に続いているんですが、峠の麓《ふもと》に一軒の
休み茶屋がありました。立場《たてば》というほどでは無いんですが、休んだ旅人《たび....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
次郎を迎えた。茶店といっても、この村はずれに荒物屋と駄菓子屋とを兼ねている小さい
休み茶屋で、店の狭い土間には古びた床几が一脚すえてあった。女房がすぐに持ち出して....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
「さあ、午飯だ。どこにしよう」 繁昌と云っても今日のようではないので、門前の
休み茶屋の数も知れている。毎月の縁日とは違って、きょうは初大師というので、どこの....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
店をならべて、ふだんも相当に賑わっているところへ、今度の開帳を当て込んで急拵えの
休み茶屋や、何かの土産物を売る店なども出来たので、ここらは場末と思われない程に繁....
「三浦老人昔話」より 著者:岡本綺堂
たりは早いつゝじ見物の人たちで賑っていた。青葉の蔭にあかい提灯や花のれんをかけた
休み茶屋が軒をならべて、紅い襷の女中達がしきりに客を呼んでいるのも、その頃の東京....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
い百日紅や大きい桐や柳などが眼につくことがある。真紅に咲いた百日紅のかげに小さい
休み茶屋の見えるのもある。芒の乱れているのもコスモスの繁っているのも、停車場とい....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
口に出て見送った。 峠には、組頭平助の家がある。名物|栗こわめしの看板をかけた
休み茶屋もある。吉左衛門はじめ、組頭|庄兵衛、そのほか隣家の鶴松のような半蔵の教....
「不尽の高根」より 著者:小島烏水
然たる、一筋路が、劃然と引かれて、迷いようもなくなった。 一合から一合五|勺の
休み茶屋、そこを出ると、雲の海は下になって、天子ヶ岳の一脈、その次に早川連巓の一....
「水鬼」より 著者:岡本綺堂
その傍らには店のさきに二脚ほどの床几をならべて、駄菓子や果物やパンなどを食わせる
休み茶屋のようなこともしているのだ。 「いっそ農一方でやっていく方がいいのですが....
「鷲」より 著者:岡本綺堂
木かげに待たせてある親子ふたりを連れて門前へ出ると、そこには大師詣での客を迎える
休み茶屋が軒をならべて往来の人々を呼んでいた。最初は川崎の宿まで出て、万年屋で昼....
「恨みの蠑螺」より 著者:岡本綺堂
瀬へ出るのが、その当時の江の島参詣の路順であるので、その途中には開帳を当て込みの
休み茶屋が幾軒も店をならべていた。もとより臨時の掛茶屋であるから、葭簀がこいの粗....
「薬前薬後」より 著者:岡本綺堂
い百日紅や大きい桐や柳などが眼につくことがある。真紅に咲いた百日紅のかげに小さい
休み茶屋の見えるのもある。芒の乱れているのもコスモスの繁っているのも、停車場とい....
「影」より 著者:岡本綺堂
るな。 おつや おじさんの千里眼は偉い。実は熱海の駅で汽車を待っているあいだに、
休み茶屋へ飛び込んで、ビール一本と何だかの罎詰一本、まさかに喇叭は遣らないけれど....
「遊動円木」より 著者:葛西善蔵
。初めての私には、日本一とも世界一とも感歎したいくらいであった。彼らは公園の中の
休み茶屋の離れの亭を借りて、ままごとのような理想的な新婚の楽しみに耽っていた。私....