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「休らう〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

休らうの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
待つ者」より 著者:豊島与志雄
があの雨戸をしめ、誰があのカーテンを引くだろうか。それよりも、誰が一体あの臥床に休らうのであろうか。布団は徒らに軽やかで柔く、シーツや枕覆いは徒らに白い。そこに....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
では今によくおわかりになりますわ。」 彼女と話をすると、彼は心が和《やわ》らぎ休らうのを感じた。ただ彼女と会うだけでも十分だった。不安だの、焦燥だの、心をしめ....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
知らせに来てくれたのだった。クリストフは逃げるのを承知しなかった。母を今や永久に休らうべき場所へ送り届けないうちは、そのそばを離れたくなかった。しかしオリヴィエ....
紫の壜」より 著者:豊島与志雄
住とも不自由らしく、殊に、知人の罹災者一家を二階に同居さしてる由だから、ゆっくり休らう余裕もあるまいということ。伯父のところへ来る意志は私にないかということ。今....
剣侠」より 著者:国枝史郎
は有名な古戦場で、かつ風景絶佳の地で、芭蕉翁なども句に詠んでいる。 雲雀より上に休らう峠かな 木曽の五木と称されている、杜松や扁柏や金松などが、鬱々蒼々と繁っ....
かもじの美術家」より 著者:神西清
一八六一年二月十九日なる農奴解放 の佳き日の聖なる記念に かれらの魂は至福のうちに休らう。 ――埋葬の歌―― ※ わが国で「美術家」といえば、まずき....