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休業
「休業〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
休業の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「毛利先生」より 著者:芥川竜之介
あだち》先生と云う若い教師が、インフルエンザから来た急性|肺炎《はいえん》で冬期
休業の間に物故《ぶっこ》してしまった。それが余り突然だったので、適当な後任を物色....
「野菊の墓」より 著者:伊藤左千夫
たけ人中で騒いで居て疲れて寝る工夫をして居た。そういう始末でようやく年もくれ冬期
休業になった。 僕が十二月二十五日の午前に帰って見ると、庭一面に籾《もみ》を干....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
、橋の修繕はなかなかの大工事であるらしく、その混雑のために広小路の興行物はすべて
休業で、職人や人足を目あての食い物屋ばかりが繁昌していた。 「おい、鯡《にしん》....
「朱日記」より 著者:泉鏡花
が信頼して、子弟の教育を委ねる学校の分として、婦、小児や、茱萸ぐらいの事で、臨時
休業は沙汰の限りだ。 私一人の間抜で済まん。 第一そような迷信は、任として、....
「映画界手近の問題」より 著者:伊丹万作
であるが五年間作品を出さずにつないで行く自信はない。 すなわち映画界で五年間の
休業をしいられることは実際問題として生きながら干ぼしにされることと何らえらぶとこ....
「とむらい機関車」より 著者:大阪圭吉
ものでもいいのですが、例えば、会社、学校が毎日曜日に休むとか床屋、銭湯が何曜日に
休業するとか、或は又何かの市が毎週何曜日に立つとか、どんな事でもいいんですから、....
「金魚撩乱」より 著者:岡本かの子
どきの終り頃からモラトリアムが施行された。鼎造の遣り繰りの相手になっていた銀行は
休業したまま再開店は覚束ないと噂された。 「復一君の研究費を何とか節約してもらえ....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
吹くと、紙鳶を思い出す。暮れの二十四、五日ごろから春の七草、すなわち小学校の冬季
休業のあいだは、元園町十九と二十の両番地に面する大通り(麹町三丁目から靖国神社に....
「金属人間」より 著者:海野十三
たかすがたがなく、表の札売場《ふだうりば》はぴったりと閉じられ、「都合により本日
休業」のはり紙が四、五枚はりつけられ、そよかぜにひらひらしていた。 ふたりは、....
「註文帳」より 著者:泉鏡花
お前、威勢よく三人で飛込んで来た、本郷辺の職人|徒さ。今朝になって直すというから
休業は十七日だに変だと思うと、案の定なんだろうじゃあないか。 すったもんだと捏....
「風呂を買うまで」より 著者:岡本綺堂
|谷の鬼子母神附近の湯屋にゆくことになった。震災後どこの湯屋も一週間|乃至十日間
休業したが、各組合で申合せでもしたのか知れない、再び開業するときには大抵その初日....
「思い出草」より 著者:岡本綺堂
春風が吹くと、紙鳶を思い出す。暮の二十四、五日頃から春の七草、即ち小学校の冬季
休業の間は、元園町十九と二十の両番地に面する大通り(麹町三丁目から靖国神社に至る....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
送った次の手紙に髣髴としておる。 拝啓、今日は支那の十二月二十八日にて学校も冬期
休業中ゆゑいたって閑散なるべき理窟なれど小生の職務は学堂庶務会計一切の事宜を弁理....
「飛騨の怪談」より 著者:岡本綺堂
が、私の為に態々帰郷させるのも気の毒ですから、此方は別に急ぐ訳でもないから、冬季
休業まで延期しろと云って与りました。」 「そう云って与ったか。」と、安行は少しく....
「西航日録」より 著者:井上円了
スターと称し、ヤソ昇天日なり。ロンドンにては十日より十三日まで四日間、市中一般に
休業し、毎日寺院に参詣するを常習とす。このころ天候にわかに旧に復し、ときどき寒風....