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「休止〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

休止の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
初めて見たる小樽」より 著者:石川啄木
新らしき希望と活動とを抑制せらるる時である。人性本然の向上的意力が、かくのごとき休止の状態に陥ることいよいよ深くいよいよ動かすべからずなった時、人はこの社会を称....
地球発狂事件」より 著者:海野十三
な海底の起伏を上がったり下がったりして行くうちに、三十分ほど時間が経ち、そこで小休止となった。水戸は、潜水服の中に温めてあった牛乳と甘いコーヒーを、ゴム管で吸っ....
仇討三態」より 著者:菊池寛
。 薪作務があったために、その夜は「夜座各景」の触れがあった。それは夜の禅座の休止を意味していた。が、惟念には、その夜は大事の一夜であったから、自分一人単前に....
宇宙の迷子」より 著者:海野十三
だ。ポコちゃんが、自分のおでこで、テレビジョンのボタン・スイッチをおして“テレビ休止”にしているじゃないか。困った坊やだ。おいポコちゃん、ポコちゃん。そうしてい....
めでたき風景」より 著者:小出楢重
私は去年の秋、一種の神経的な苦しい病気をした。それは心臓の活動が一分間に数回も休止するというすこぶる不安な病気であった。医者にそのくるしみを訴えても、本当によ....
油絵新技法」より 著者:小出楢重
の生活を描くにきまっていると思う。近頃の戦争文学にしてもがそうである。世界大戦の休止して約十年の後人間はやっと戦争を芸術として味わうだけの安定を得たのである。日....
呉秀三先生」より 著者:斎藤茂吉
熾であった私の心を刺戟したのみでなく、その文章はたとえば、「作業ノ健康ニヨキハ其休止ト適当ニ交代スルニアリ。精励勉強ノミアリテ逸予|休竭ナケレバ精神身体共ニ頽廃....
万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
三句で「て」を置いたかとおもうと、第四句で、「朝踏ますらむ」と流動的に据えて、小休止となり、結句で二たび起して重厚荘潔なる名詞止にしている。この名詞の結句にふか....
妖怪学」より 著者:井上円了
しむるものなり。ひとたび無意無心の境に入れば、その前時に連続したる精神作用は一時休止して、その影響を身部の上に与えざるは必然なり。もしこのときに際し、人ありて治....
妖怪玄談」より 著者:井上円了
力を増加し、他方にほとんど全くその力を欠くことあり。その力の欠けたる部分は、全く休止して作用を営まざるか、またはたといこれを営むも反射自動作用にとどまり、識覚有....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
速に失せざるも、またあえて逡巡として進まざるにあらず。けだし、その勢い一刻片時も休止することなく、まさに無窮に向かって進まんとす。ああ山川の教育も、その功また大....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
の同盟に加わりて罷工せるもの十万人の多きに及べりという。これがために汽車の運動を休止せる所あり、物価もその供給を欠けるために騰貴をきたせり。各停車場内には兵隊の....
宝永噴火」より 著者:岡本かの子
している。そして、その噴火と、噴火の期間には或いは噴煙が認められたり、また、全く休止して静まり返った姿となったり、必ずしも同じ姿ではなかった。 しかし、白河天....
ベートーヴェンの生涯」より 著者:片山敏彦
やきとその巨大な呼吸とがそれを包んでいる。その呼吸は高まり、また落ち入る。一つの休止。耳はそばだつ。こだまの中の応え。森の中の呼びかけ。オーケストラのシンバルの....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
の戦争では遊撃戦(すなわち小戦)の価値が極めて大きい。 作戦は通常冬期に至れば休止し、軍隊を広地域に宿営せしめて哨兵線をもって警戒し、この期間を利用して補充、....