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休火山
「休火山〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
休火山の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「第五氷河期」より 著者:海野十三
えられた活火山は、いずれも一せいに噴火が増大しました。また従来百十一を数えられた
休火山のうち、その三分の二に相当する七十四が、このたびあらためて噴火を始めました....
「神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
、野武士邪教徒|剽盗の類が巣を構えて住んでいた。 そうしてこの頃の富士山は全然
休火山とも云えなかった。時々焔を吹き出した。四時煙りを上げていた。 天応元年七月....
「光と風と夢」より 著者:中島敦
寝起し、自ら土人達を監督して開墾に当った。其処はアピア市の南方三|哩《マイル》、
休火山ヴァエアの山腹で、五つの渓流と三つの瀑布《ばくふ》と、その他幾つかの峡谷断....
「グスコーブドリの伝記」より 著者:宮沢賢治
た。その建物のなかのすべての器械はみんなイーハトーヴじゅうの三百幾つかの活火山や
休火山に続いていて、それらの火山の煙や灰を噴《ふ》いたり、熔岩《ようがん》を流し....
「八ヶ嶽の魔神」より 著者:国枝史郎
がる石のように止どまるところを知らないものである。……欝勃たる覇気、一味の野性、
休火山のような抑えられた情火、これが彼の本態であった。しかし彼は童貞であった。ど....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
もしその当時感染していたのなら、その注射の反応がこんなに弱小ではない筈ですもの。
休火山になっているにしろ。全くわからない。気管支が鳴っていたのかしら。さもなけれ....
「自由人」より 著者:豊島与志雄
れだけきりないんだから、情けないものだ。」 「みな火山だね。」 「そう。高千穂は
休火山だが、ほかのは活火山の代表的なものだ。」 「どうして、火山だけに興味を持っ....
「火と氷のシャスタ山」より 著者:小島烏水
外へ外へと迫って来る力が、十方無障碍に放射することを感ずる。絶頂の火口は、今こそ
休火山ではあるが、烈々と美を噴く熔炉になっている。その美の泉を結晶したものは、絶....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
か、ついに!」 と、さまで震駭の色でもなく、後の南朝への投降も、半ば必然に来た
休火山の噴煙みたいに見ていたのはふしぎといってよい現象だった。 それに反して、....