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休題
「休題〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
休題の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「街頭から見た新東京の裏面」より 著者:杉山萠円
えない。正真正銘の腰弁である記者はいつも衷心から憤慨しているものである。 閑話
休題……ここでは月給取りの総称を便宜と習慣上腰弁と云っているが、今まで見渡して来....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
とばかりで出処が怪しく、花骨牌から出たようであるから、遂にどちらも信にはならぬ。
休題、南町の桐楊塾は、監督が祖母さんで、同窓が嬢たちで、更に憚る処が無いから、天....
「青蛙堂鬼談」より 著者:岡本綺堂
の題材を選ばなければならないことになったであろう。 馬琴の口真似をすると、閑話
休題、これからわたしが語ろうとするのは、その里見の家がほろびる前後のことである。....
「桶狭間合戦」より 著者:菊池寛
この戦に勝ったならば、このような話は伝らずにおめでたい話が伝っただろう。 閑話
休題、十五日には前軍|池鯉鮒に、十七日、鳴海に来って村々に火を放った。 義元は....
「毒瓦斯発明官」より 著者:海野十三
新青年」誌上にのっている金博士の顔は、蜘蛛の精じみた風貌をもっているよ。 閑話
休題、金博士は、ようやく注意力の二割がたを、蜘蛛の声に向けて割いた。 「おう、そ....
「大使館の始末機関」より 著者:海野十三
、博士のところにあった押釦ばかり百種も集めて、どろんを極めたそうである。 閑話
休題、博士が、その押釦の一つを押すと、豆戦車の蓋がぽっかり明いた。博士はその穴か....
「第四次元の男」より 著者:海野十三
心して本調子の話をすすめようと思うが、しかしまだ幾分ゆだんは出来ないぞ。 閑話
休題――と、置いて、さてわたくしは、この一、二年この方、ふしぎな自分自身について....
「薄紅梅」より 著者:泉鏡花
「学海施一雪紅楼夢――や不可え。あの髯が白い頸脚へ触るようだ。女教員渚の方は閑話
休題として、前刻入って行った氷月の小座敷に天狗の面でも掛っていやしないか、悪く捻....
「阿Q正伝」より 著者:井上紅梅
そんな僭越な名目はつかえない。そこで三教九流の数に入らない小説家のいわゆる「閑話
休題、言帰正伝」という紋切型の中から「正伝」という二字を取出して名目とした。すな....
「わが童心」より 著者:佐藤垢石
立中学の補欠募集に応ずるため、ぽつぽつと上京した。私も、その一人である。 閑話
休題。ちょっと筆が横路にそれるが、同盟休校決行の趣旨のうちに、お笑い草があるから....
「漱石氏と私」より 著者:高浜虚子
いて、そうして初めて狩野氏に逢ったのは実に漱石氏の瞑目するその当夜であった。閑話
休題として、その狩野氏は妻君を持たないで独身生活をつづけているという事を私は予て....
「妾宅」より 著者:永井荷風
誤り多く、体裁の卑俗な事も、単に経済的事情のためとのみはいわれまい……。 閑話
休題《あだしごとはさておきつ》。妾宅の台所にてはお妾が心づくしの手料理白魚の雲丹....
「日和下駄」より 著者:永井荷風
うち》、しっぽり何処《どこ》ぞで濡れの場を演ずるものまたなきにしもあるまい。閑話
休題《それはさておき》日和下駄の効能といわば何ぞそれ不意の雨のみに限らんや。天気....
「『唯研ニュース』」より 著者:戸坂潤
れないが、そうしたらこの次のニュースに両氏に抗議を書いて貰うことにする。 閑話
休題、場所は高田の某旅館。そこのお主婦さんは歌人とかで、吾々一同揮毫を求められた....
「茂吉の一面」より 著者:宇野浩二
」と書いてある。それから、昭和十五年の七月十一日の葉書には、「拝啓唯今御著『閑話
休題』拝受大いに忝く、今度の読書の材料豊富感謝奉り候、小説に御精根傾けあらるる事....