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会席
「会席〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
会席の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「老年」より 著者:芥川竜之介
むと、房さんは「どうぞ、ごゆるり。」と挨拶をして、座をはずした。丁度、その時、御
会席で御膳が出たので、暫くはいろいろな話で賑やかだったが、中洲の大将は、房さんの....
「放浪」より 著者:織田作之助
くる日、北田は流川通の都亭という小料理屋へ世話してくれた。都亭の主人から、大阪の
会席料理屋で修行し、浅草の寿司屋にも暫くいたそうだが、うちは御覧の通り腰掛け店で....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
泣く。町内迷惑な……その、男女交際会の軍用金。諸処から取集めた百有余円を、馴染の
会席へ支払いの用があって、夜、モオニングを着て、さて電燈の明い電車に乗った。 (....
「食魔」より 著者:岡本かの子
、女餓鬼の官女のような母を相手にみじめな暮しをするより、若い女のいる派手で賑かな
会席を渡り歩るいてる方がその日その日を面白く糊塗できて気持よかった。何か一筋、心....
「河明り」より 著者:岡本かの子
ますから」 纏縛という言葉が、ちらと私の頭を掠めて過ぎた。しかし、私は眼の前の
会席膳の食品の鮮やかさに強て念頭を拭った。 季節をさまで先走らない、そして実質....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
同じ邸内に住んでいても、光子はめったに英信を見かけることはなかった。まれに本邸の
会席によばれることがあると、英信はうつむいているばかりで、食事をしているのと、い....
「夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
ある。こうして父は苦行の道を択んで一生を過したといって好い。 こんな事がある。
会席の真似事をして銅鑼を打つ。
会席では用意が整えられたしらせに銅鑼を打って、路次....
「九段」より 著者:坂口安吾
は終り、かの白光サンたる太陽が再びきらめきはじめたのだ。つまり碁会を縁に普通の宴
会席に移行したからである。したがって日蝕族の神様は碁であり、つながる縁で私のよう....
「明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
をやらせたことがある。京都伏見で計理士の次に弁当屋の二階に住んだ。この弁当屋に宴
会席のつもりで造っておいた特別の二階があって、シガない弁当屋になってからは宴会も....
「インチキ鮎」より 著者:北大路魯山人
時は春日のあゆを食わなければ、あゆを語るに足りないくらいの剣幕であった。しかも、
会席十円とか十五円とか好況時代らしい高い金を取っていたのであるから、馬鹿な話だ。....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
かくすます物にて候」といい、貴人の前での作歌には「心中にひそかに吟じ」、「さらぬ
会席ならば高吟もすべし」と訓えているのを見ると、ここにもとめられている新しい抒情....
「熟語本位英和中辞典」より 著者:斎藤秀三郎
ch for your true Japanese cookery. 例の本式の
会席料理はあまり感心せぬ。So this is your perfect gen....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
「不得要領な男だなあ。」 少くとも私たちは何一つ与えられないで、公会堂の歓迎
会席場へなだれ込むより外なかったのだ。 「瓢箪鯰とは政治屋のことですよ。」と今も....
「放浪」より 著者:織田作之助
翌日、北田は流川通の都亭という小料理屋へ世話してくれた。都亭の主人から、大阪の
会席料理屋で修業し、浅草の寿司屋にも暫くいたそうだが、家は御覧の通り腰掛け店で会....
「「特殊部落研究号」発行の辞」より 著者:喜田貞吉
・解放に関する長編は、さきに内務省地方局に於いて開催せられたる、細民部落改善協議
会席上に於ける講演筆記を本として、これに添削修正を加えたるものにして、けだし特殊....