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会見
「会見〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
会見の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或る女」より 著者:有島武郎
ままに任せて置いた。
次の朝、木村は深い感激の色をたたえて船に来た。そして岡と
会見した時の様子をくわしく物語った。岡はオリエンタル・ホテルの立派な一室にたった....
「或る女」より 著者:有島武郎
言葉はしまいまで奥歯に物のはさまったように重かった。そしてややともすると葉子との
会見を拒もうとする様子が見えた。もし葉子の銀のように澄んだ涼しい声が、古藤を選ん....
「カインの末裔」より 著者:有島武郎
《ぜにこ》がねえかんな」
会話はぷつんと途切《とぎ》れてしまった。帳場は二度の
会見でこの野蛮人をどう取扱わねばならぬかを飲み込んだと思った。面と向って埒《らち....
「親子」より 著者:有島武郎
は御苦労だった。行く前にもう一言お前に言っておくが」 そういう発端で明日矢部と
会見するに当たっての監督としての位置と仕事とを父は注意し始めた。それは懇ろという....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
ように勧められたときに訳者が喜んで引き受ける気になったのも、一つにはこの短時間の
会見の今はなつかしい思い出が一つの動力としてはたらいたためである。訳しながらも時....
「耽溺」より 著者:岩野泡鳴
の評判であったそうだ。が、だんだん僕の私行があらわれて来るに従って、吉弥の両親と
会見した、僕の妻が身受けの手伝いにやって来たなど、あることないことを、狭い土地だ....
「世界怪談名作集」より 著者:アンドレーエフレオニード・ニコラーエヴィチ
に、臣下の助勢などを求めるのをいさぎよしとしなかった。皇帝はラザルスと二人ぎりで
会見した。 「お前の眼をわしの上に向けるな、ラザルス。」と、皇帝はまず命令した。....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
しんで居ります。 今度は入れ代って、或る事情の為めに自殺を遂げた一人の女性との
会見のお話を致しましょう。少々陰気くさい話で、おききになるに、あまり良いお気持は....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
弟が、相互の間を幾千万里の海洋によりて隔てられ、幾年幾十年に亘りて、ただの一度も
会見の機会なく、しかもその業務がすっかり相違しているにも係らず、彼等の間には、立....
「阿Q正伝」より 著者:井上紅梅
の十歳そこそこの子供の手の中に入ってしまうのか。これこそ「小鬼が閻魔様と同資格で
会見する」様なもので、聴けば赤面の到りだ。「てめえ達は、首斬を見たことがあるめえ....
「暗号数字」より 著者:海野十三
略号もあり、振替番号まで詳細に記載してあった。 帆村荘六は、この木村事務官との
会見によって、珍らしいほどの大昂奮を覚えた。なかなか手剛い相手である。こっちへ送....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
てはおらぬ。 デビーは返事をよこして、親切にもファラデーに面会してくれた。この
会見は王立協会の講義室の隣りの準備室で行われた。その時デビーは「商売変えは見合わ....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
に喰って蒐ると、「先ア左も右くも一度会って見るサ」といわれて川島の仲介で二葉亭と
会見し、鼎座して相語って忽ち器識の凡ならざるに嘆服し、学堂のための良提調、川島の....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
学とメルボルン大学との二校に候。メルボルン市には約十日間滞在せしにつき、教授にも
会見し内部の情況をも聞き及び候うが、第一に文学や哲学の専門科これなく、ただアーツ....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
きるだけのことを承りたいとのことであったので遂に承諾し、山王ホテルの星野氏の室で
会見した。先方は星野氏の他に賀屋、石渡、青木の三氏がおられた。賀屋氏が、まず日本....