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会計
「会計〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
会計の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「水の三日」より 著者:芥川竜之介
目に僕の所へ来たおじいさんだったが、聞いてみると、なんでも小松川のなんとか病院の
会計の叔父《おじ》の妹の娘が、そのおじいさんの姉の倅《せがれ》の嫁の里の分家の次....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
ちょっと触れて、じたじたと総身を戦かしたが、教頭は見て見ぬ振の、謂えらく、今夜の
会計は河野|持だ。 途端にお妙が身動をしたので、刎飛ばされたように、がたりと退....
「親子」より 著者:有島武郎
ると礑たと答えに窮したりした。それはなにも監督が不正なことをしていたからではなく
会計上の知識と経験との不足から来ているのに相違ないのだが、父はそこに後ろ暗いもの....
「赤外線男」より 著者:海野十三
しているのは光学であるが、事務的手腕もあるというので、この方の人材乏しい研究所の
会計方面も見ているという働き手であった。色は白い方で、背丈も高からず、肉附もふく....
「かんかん虫」より 著者:有島武郎
てっきり外に出来たなとそう思ったんだ。そんなあんばいで半年も経った頃、藪から棒に
会計のグリゴリー・ペトニコフが人を入れて、カチヤを囲いたい、話に乗ってくれと斯う....
「英本土上陸作戦の前夜」より 著者:海野十三
には、彼を待っているアンの姿が、見当らなかったのであった。 車掌は、彼を、駅の
会計室へ引張っていこうとした。彼は、それを後にしてくれと拒んだ。そして暴れた。車....
「ある男の堕落」より 著者:伊藤野枝
最も露骨に私への反感を示して、自分の煙草代から小遣いのすべてを、一銭もその共同の
会計からは取らずに、乏しい私の財布のみを常にねらうのでした。私はその頃はもう、彼....
「菎蒻本」より 著者:泉鏡花
つと……まだ酔っている片膝がぐたりとのめる。 「蝋燭はどうしたんだ。」 「何も御
会計と御相談さ。」と、ずっきり言う。 ……彼は、苦い顔で立上って、勿論広くはな....
「薄紅梅」より 著者:泉鏡花
「お帽子も杖も、私が預ったじゃありませんか。安心してめしあがれ。あの方、今日は
会計係、がちゃがちゃん、ごとンなの。……お酌をしますわ。」 やがて少々、とろり....
「端午節」より 著者:井上紅梅
の顔色を窺った。 「乃公は行かない。これは官俸だよ。賞与ではないぞ。定例に依って
会計課から送って来るのが当りまえだ」 「だけど、送って来なかったらどうしましょう....
「三十年前の島田沼南」より 著者:内田魯庵
せた。その頃毎日新聞社に籍を置いたG・Yという男が或る時、来て話した。「僕は社の
会計から煙草銭ぐらい融通する事はあるが、個人としての沼南には一銭だって借りた覚え....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
十八日にて学校も冬期休業中ゆゑいたって閑散なるべき理窟なれど小生の職務は学堂庶務
会計一切の事宜を弁理するにありと支那流にては申す職掌ゆゑ日曜も祭日も滅茶苦茶に忙....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
必ず俗吏を使用す。通例一カ寺に、世話人二名、副世話人四名、掃除人一名あり。寺院の
会計は世話人これを摂理し、住職これを監督す。しかして世話人は、住職の勤惰を直接に....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
年度官庁においてむだに使われた金が三十億五千八百万円といわれておる。この数字は、
会計検査院の限られたる人手で調査されたものでありますから、実際の数字はこの数倍に....
「私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
館で農民労働党の結党式をあげ、中央執行委員長欠員のもとに私が書記長、細野三千雄が
会計に選ばれた。 この時の私は数え年二十九歳、負けん気と責任感から書記長を引受....