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会館
「会館〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
会館の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「葱」より 著者:芥川竜之介
に一種のタイプなのだから、神田《かんだ》本郷《ほんごう》辺のバアやカッフェ、青年
会館や音楽学校の音楽会(但し一番の安い切符の席に限るが)兜屋《かぶとや》や三会《....
「後世への最大遺物」より 著者:内村鑑三
起りましょうか。なるほどここにも学校が建った、ここにも教会が建った、ここにも青年
会館が建った、ドウして建ったろうといってだんだん読んでみますと、この人はアメリカ....
「青春の逆説」より 著者:織田作之助
周章てて首を振った。 戎橋の上で豹一はふと立止った。 対岸のキャバレエ「銀座
会館」からジャズバンドの騒音がきこえていた。宗右衛門町の青楼の障子に人影が蠢いて....
「国際殺人団の崩壊」より 著者:海野十三
。帽子も外套もとらずに、 「何か異ったことでもありましたかい?」 「昨夜、丸の内
会館で、薬物学会の幹部連中が、やられちまいました。松瀬博士以下土浦、園田、木下、....
「日本脱出記」より 著者:大杉栄
意味のC・G・T(旧い労働総同盟)のびらが独り威張っていた。 セン・ドニの労働
会館は、開会の午後三時頃から、八百人余りの労働者ではち切れそうになっていた。 ....
「カンカン虫殺人事件」より 著者:大阪圭吉
私の眼の前へ差し出しながら『見給え。「勘八」と言う店名の下に、小さく「ヨッカイチ
会館隣り」としてあるだろう?』 『うむ。』 私は大きく頷いた。 『で、天祥丸の....
「獄中消息」より 著者:大杉栄
仏訳のものがある。その中のゲーテとシルレルとの二人の作を全部取寄せるように、青年
会館の前の三才社に注文してくれ。全部と言っても六、七冊くらいのものだと思う。 ....
「アド・バルーン」より 著者:織田作之助
ところが、その年も押しつまったある夜、紙芝居をすませて帰ってきますと、今里の青年
会館の前に禁酒宣伝の演説会の立看板が立っていたので、どんなことを喋るのか、喋り方....
「「吶喊」原序」より 著者:井上紅梅
の麻酔法はこの時すでに功を奏して、もはや再び若き日の慷慨激越がなくなった。 S
会館の内に三間の部屋がある。言い伝えに拠ると、そのむかし中庭の槐樹の上に首を縊っ....
「兎と猫」より 著者:井上紅梅
の痕跡もなく、そうしてSは一声も吠えない。わたしはそこで旧い話を思い出した。以前
会館の中に住んでいた時、大きな槐《えんじゅ》の樹の下に鴿《はと》の毛が散り乱れて....
「四十年前」より 著者:内田魯庵
本舞台として建設したのが即ち鹿鳴館である。今でこそ樟脳臭いお殿様の溜の間たる華族
会館に相応わしい古風な建造物であるが、当時は鹿鳴館といえば倫敦巴黎の燦爛たる新文....
「まあまあ居士の弁」より 著者:浅沼稲次郎
は、三宅雪嶺先生、福田徳三先生、大山郁夫先生の三人を中心として、神田の基督教青年
会館で大学擁護の一大講演会を開いた。その日は社会主義者高尾平兵衛が誰かに射殺され....
「私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
立的な労働組合と農民組合が集まり、大正十四年十二月一日、東京神田のキリスト教青年
会館で農民労働党の結党式をあげ、中央執行委員長欠員のもとに私が書記長、細野三千雄....
「芝、麻布」より 著者:小山内薫
ッカアス時代というのは、今の大ホオルの後にあるヴィッカアスと称えられる小さな独立
会館が、文科の教室になっていた時代のことである。 多分昔いたヴィッカアスという....
「本所両国」より 著者:芥川竜之介
、僕の家族もかれ等のように非業の最期を遂げていたかも知れない。僕は高い褐色の本所
会館を眺めながら、こんなことをO君と話し合ったりした。 「しかし両国橋を渡った人....