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「伝つ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

伝つの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
殺人鬼」より 著者:浜尾四郎
で云つていただきたいと思います」 実を云うと私は、そんなに今まで藤枝の事件を手伝つたわけではないのだ。しかし私は、こう云つて私の信用を、ここではつきりときめて....
金銭無情」より 著者:坂口安吾
れ又さる待合の娘で、目下軍師自ら熱心に口説いてゐる最中なので、それぢやこつちで手伝つてもらつて、どこで口説くのも同じだといふ軍師の思想だ。この娘を戸口の近いとこ....
火の扉」より 著者:岸田国士
の私立農科大学へはいりはしたが、中途で学校がいやになり、或る出版社の編集事務を手伝つているうちに、郷里では父が亡くなり、母が帰つて来いと言つてきかぬので、再び郷....
光は影を」より 著者:岸田国士
ず、どつちを向いても言葉の通じぬような不安にふと襲われた。もちろん、酒のせいも手伝つてはいようが、彼は、自分の精神と感覚がこれほど鋭く研ぎすまされた状態を、これ....
演劇の様式――総論」より 著者:岸田国士
は、特に「ファルス」の名を冠した劇的作品を発表するようになり、日本にもその余波が伝つて来たように思われる。 「ファルス」の「喜劇味」は、むしろ、「道化味」と称す....