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伝受
「伝受〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
伝受の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「魔法修行者」より 著者:幸田露伴
田郡の妖巫の、その霊|転行して心を※祇尼法らしいから、随分と索隠行怪の徒には輾転
伝受されていたのだろうと思われる。伝説に依ると、水内郡荻原に、伊藤|豊前守忠縄と....
「浮雲」より 著者:二葉亭四迷
れ》、担《かつ》ぎ合い、大口、高笑、都々逸《どどいつ》の素《す》じぶくり、替歌の
伝受|等《など》、いろいろの事が有ッたが、蒼蠅《うるさ》いからそれは略す。 刺....
「渋江抽斎」より 著者:森鴎外
、先づ文字を精出して覚ゆるがよし。次に九経をよく読むべし。漢儒の注解はみな古より
伝受あり。自分の臆説をまじへず。故に伝来を守るが儒者第一の仕事なり。(中略)宋の....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
や」、風呂屋の猿とは『嬉遊笑覧』九に、『一代女』五、一夜を銀六匁にて呼子鳥、これ
伝受女なり、覚束《おぼつか》なくて尋ねけるに、風呂者を猿というなるべし。暮方より....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
たが、木刀の型ばかりを教えおる故、いいことに思ってせいを出しいたが、左右とかいう
伝受をくれたよ。その稽古場へ、おれが頭《かしら》の石川右近将監の息子が通いしが、....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
おたに》ノ稽古場開キニモオレガ取締行司ダ、ソノ時分ハ万事流儀ノモメ合イ、弟子口論
伝受ノ時ノ言渡シ、多分オレバカリシタガ、岡野ハ
伝受ノコトハ皆々オレニ聞キ合ワセタ....
「法然行伝」より 著者:中里介山
びたいことがある」と仰せられたが、法然はそれを辞退して、 「天台宗は昔は型の如く
伝受いたしましたけれども、今はただ念仏になって天台宗は廃学いたしました。山門には....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
う誓紙を入れて伝授を受けるしきたりとなった。この別紙口伝を受けるのがいわゆる古今
伝受であって、かの『再度聞書』のようなのは、いわば伝授に伴う註釈書である。そして....