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伝記
「伝記〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
伝記の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大導寺信輔の半生」より 著者:芥川竜之介
章はこう言う一行に始まっている。――「悪魔的詩人バイロンさえ、リヴィングストンの
伝記を読んで涙を流したと言うことは何を我々に教えるであろうか?」!
信輔は才能....
「彼」より 著者:芥川竜之介
してくれないか? 今度君が来る時で善《い》いから。」
「どんな本を?」
「天才の
伝記か何かが善い。」
「じゃジァン・クリストフを持って来ようか?」
「ああ、何で....
「さまよえる猶太人」より 著者:芥川竜之介
にく》そうするだけの余白が残っていない。自分はただここに、「さまよえる猶太人」の
伝記の起源が、馬太伝《またいでん》の第十六章二十八節と馬可伝《まこでん》の第九章....
「後世への最大遺物」より 著者:内村鑑三
は、私の生まれたときよりは少しなりともよくして逝こうじゃないか」と。ハーシェルの
伝記を読んでごらんなさい。彼はこの世の中を非常によくして逝った人であります。今ま....
「初めて見たる小樽」より 著者:石川啄木
を司配すること、この自由に対する慾望ばかり強くして大なるはない。歴史とは大人物の
伝記のみとカーライルの喝破《かっぱ》した言にいくぶんなりともその理を認むる者は、....
「転機」より 著者:伊藤野枝
もっと私を感激させるものが置かれた。それは、エンマ・ゴオルドマンの、特に、彼女の
伝記であった。私はそれによって始めて、伝道という「奴隷の勉強をもって働き、乞食の....
「阿Q正伝」より 著者:井上紅梅
仰るには「名前が正しくないと話が脱線する」と。これは本来極めて注意すべきことで、
伝記の名前は列伝、自伝、内伝、外伝、別伝、家伝、小伝などとずいぶん蒼蝿いほどたく....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
偉人の
伝記というと、ナポレオンとかアレキサンドロスとか、グラッドストーンというようなの....
「三人の師」より 著者:上村松園
かが言った。よく言った言葉だと私はそれをきいたとき私にうなずいた。 栖鳳先生の
伝記的映画がつくられるとき、どのように描かれるものか、たのしみである。....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
界の最大の名で、その作は上下を通じて洽く読まれ、ハムレットやマクベスの名は沙翁の
伝記の一行をだも読まないものにも諳んぜられている。日本で沙翁と推されるのは作物の....
「楠公夫人」より 著者:上村松園
はまだ下絵を描くところにまでも運んでいない。忙しい中に暇を見つけては、私は夫人の
伝記や夫人に関する記事を漁っている。 偉大なる日本の母、楠公夫人を描くのは私に....
「二葉亭余談」より 著者:内田魯庵
も何処かに遠い親類ぐらいの共通点があるように思っていた。ステップニャツクの肖像や
伝記はその時分まだ知らなかったが、精悍剛愎の気象が満身に張切ってる人物らしく推断....
「淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
廃したろう。(八兵衛の事蹟については某の著わした『天下之伊藤八兵衛』という単行の
伝記がある、また『太陽』の第一号に依田学海の「伊藤八兵衛伝」が載っておる。実業界....
「二葉亭四迷」より 著者:内田魯庵
するはずで、国事に奔走する憂国の志士の心事も――無論少数の除外はあるが――後世の
伝記家が痛烈なる文字を陳ねて形容する如き朝から晩まで真剣勝負のマジメなものではな....
「四十年前」より 著者:内田魯庵
力を貸そうと提議した顛末を夢物語風に書いたもので、文章は乾枯びていたが月並な翻訳
伝記の『経世偉勲』よりも面白く読まれた。『経世偉勲』は実は再び世間に顔を出すほど....