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「伝誦〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

伝誦の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
古代国語の音韻に就いて」より 著者:橋本進吉
られないのであります。『古事記』は天武《てんむ》天皇が稗田阿礼《ひえだのあれ》に伝誦《でんしょう》させられたのを太安万侶《おおのやすまろ》が書いたものであります....
万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
に榜ぎはてむ沖へな放かりさ夜ふけにけり」(巻七・一二二九)というのは、黒人の歌が伝誦のあいだに変化し、勝手に「明石」と直したものであろう。 ....
水の女」より 著者:折口信夫
あるいは拗曲したままに、伝った語句もある。だがたいていは、呪詞|諷唱者・叙事詩|伝誦者らの常識が、そうした語句の周囲や文法を変化させて辻褄を合せている。口頭詞章....
最古日本の女性生活の根柢」より 著者:折口信夫
、筆録せられたものに過ぎない。日本の歴史は、語部と言われた、村々国々の神の物語を伝誦する職業団体の人々の口頭に、久しく保存せられていた律文が、最初の形であった。....
神代史の研究法」より 著者:津田左右吉
は人なりという仮定説を捻出し来ったのである。それから今一つの解釈は、事実の物語が伝誦の間におのずからかかる色彩を帯びて来た、一口にいうと伝説化せられたのだという....