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「伝騎〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

伝騎の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
大阪夏之陣」より 著者:菊池寛
赤色を用いし甲州以来の真田の赤隊、山の如く敢て退かず。午後二時頃城内より退去令の伝騎来って後退した。幸村自ら殿軍となり名退却をなす。「しづ/\としつはらひ仕関東....
神秘昆虫館」より 著者:国枝史郎
いる。馬術は精妙、木立をくぐり、険路を突破して走って来る。 やがて間もなくこの伝騎は昆虫館へ馳せ付けるだろう、そうしたら何かが語られるだろう。美しい平和な昆虫....
三国志」より 著者:吉川英治
ともう見えなかった。陽が高くなると、きょうも酷熱である。その中を、袁術の本営から伝騎の令は八方へ飛んだ。 七路の七軍は一斉にうごきだした。雲は低く、おどろおど....
三国志」より 著者:吉川英治
敵は死物狂いになろう。深入りすな」 と袁紹|父子が、その本陣から前線の将士へ、伝騎を飛ばした時は、すでに彼らの司令本部も、五寨の中核からだいぶ位置を移して、前....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
統一的効果を挙げる事は出来なかった。それはナポレオン当時の軍隊は通信不完全で一々伝騎に依らなければならないし、兵団の独立性も充分でなかった結果、自然会戦前兵力集....