伯仲の間[語句情報] » 伯仲の間

「伯仲の間〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

伯仲の間の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
野分」より 著者:夏目漱石
苦茶《しわくちゃ》だ」 「要するに僕と伯仲《はくちゅう》の間か」 「要するに君と伯仲の間だ」 「そうかなあ。――君、背《せい》の高い、ひょろ長い人だぜ」 「背の....
赤格子九郎右衛門」より 著者:国枝史郎
として尚逞しく、上下の歯など大方揃っていた。加之此時は彼の資産なども、末次平蔵と伯仲の間にあって、居然たる九州の富豪であった。従って官民上下からも多大の尊敬を払....
剣侠」より 著者:国枝史郎
、小野派一刀流の浅利又七郎や、北辰一刀流の千葉周作等、前後して輩出した名人達と、伯仲の間にあったという、そういう達人の秋山要介正勝! 武士は実にその人なのであっ....
漱石氏と私」より 著者:高浜虚子
「花の頃を越えてかしこし馬に嫁」と致し候が御賛成下さい。これは几董調です。前のと伯仲の間だと仰せられては落胆します。「御前が馬鹿ならわたしも馬鹿だ、馬鹿と馬鹿な....
平ヶ岳登攀記」より 著者:高頭仁兵衛
に比較すると、飯豊山の雄渾豪壮に対しては少しく遜色があるが、有名な苗場山とは正に伯仲の間にあるものであろう、そうして苗場山を人工入神の作と見たならば、平ヶ岳は神....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
生物学教授スペンサー氏に面会し、校内を一覧す。シドニー大学より歴年浅きも、互いに伯仲の間におる。聞くところによるに、一千十三名の学生中、百六十一人は女学生なりと....
釜沢行」より 著者:木暮理太郎
き出したまま屹として動かない。 暫くして左から大きな沢が落ち合っている。水量も伯仲の間にある。之れが西沢に相違あるまいと断定して、不安と期待とに騒ぐ胸を押し鎮....