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伯父貴
「伯父貴〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
伯父貴の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「ピムキン、でかした!」より 著者:宮本百合子
親父あお前とアグーシャおっぽって行っちまったぞ、帰って来るもんで、ガラスキーの
伯父貴がおどしかけたんだ。 道々ペーチャはそのことには感づいていた。まるで、ふ....
「道づれ」より 著者:宮本百合子
して、 「おい、あしたどうする」 二人のどっちへともつかず云った。 「俺は例の
伯父貴にわたりがついたから行って見るんだ。先ずもって枢機に参画する必要があるから....
「魔像」より 著者:林不忘
、今もいう通り、これアおいらの妹で、ちっとばかり気が狂《ふ》れてるんだ。この先の
伯父貴の家へ行こうと、そこまで来るてえと、やにわに突っ走りやがってここへ飛び込ん....
「随筆 寄席囃子」より 著者:正岡容
えたのをうっかり忘れた与太郎が泣き声で「お汁粉ゥ」と言い、「しるこじゃねえや」と
伯父貴に剣の峰を食わされるあたりなど――そう言ってもいい味だった。 市馬。今は....
「小説 円朝」より 著者:正岡容
しない。圓朝はまたふきだしたくなってきた。 「親方ンとこの、いえ親方ったって私の
伯父貴なんだけれどね、そこの煤掃き手伝いにゆくとあとで軍鶏《しゃも》で一杯飲まし....
「釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
抜藤吉の姿を見出してわれにもなくほっと安心の吐息を洩らした。 「勘、昨夜は山谷の
伯父貴のもとで寝泊りか――。」 例によって町内の若い者を相手に朝から将棋盤に向....
「脚」より 著者:吉川英治
そがれて来た。何年かのうちには、鉄砲かついで、西の方から、逢いに来よう、小網町の
伯父貴へも、割下水へも、同じようにいっといてくれればいい。……じゃ、お寝み」 ....