伴天連[語句情報] »
伴天連
「伴天連〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
伴天連の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「報恩記」より 著者:芥川竜之介
ではありません。どうかそれだけは安心して下さい。
あなたは日本《にほん》にいる
伴天連《ばてれん》の中でも、道徳の高い人だと聞いています。して見れば盗人と名のつ....
「神神の微笑」より 著者:芥川竜之介
までは、――さようなら。パアドレ・オルガンティノ! さようなら。南蛮寺のウルガン
伴天連《バテレン》!
(大正十年十二月)....
「るしへる」より 著者:芥川竜之介
のただ中よ。わが眼《まなこ》より見れば、尊げに「さんた・まりあ」などと念じ玉う、
伴天連《ばてれん》の数は多けれど、悪魔「るしへる」ほどの議論者は、一人《いちにん....
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
十吉の大名姿が吸いこまれたかと思ったあいだに、どうしたことか切支丹《きりしたん》
伴天連《ばてれん》の妖術ででもあるかのごとく、すうとその姿が見えなくなったので、....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
っているか、でなくば自身|冥土《めいど》まで聞きに行ってくる切支丹《きりしたん》
伴天連《ばてれん》の秘法でも心得ていないかぎり、推断に苦しむのは当然なことという....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
だしぬけに尋ねました。 「はなはだ卒爾《そつじ》なお尋ねにござりまするが、切支丹
伴天連《きりしたんばてれん》の魔法を防ぐには、どうしたらよろしいのでござりましょ....
「島原の乱」より 著者:菊池寛
た者である。 この年の夏彼等は人心の動揺に乗じて、「慶長の頃天草|上津浦の一|
伴天連が、国禁によって国外へ追放された時の遺言に、今より後二十六年、天帝天をして....
「天草四郎の妖術」より 著者:国枝史郎
アとを大変信仰しているのですよ」 「その人、魔法を使うんですね」 「あれは切支丹
伴天連の法よ」 「ああいう事|行って見たいなあ」 「ええええ貴郎にも出来ますとも....
「南蛮秘話森右近丸」より 著者:国枝史郎
憎むべきは吉利支丹だ! ザビエル、ガゴー、フロエー、オルガンチノこれら切支丹の
伴天連共、教法に藉口し耳目を眩し、人心を誘い邪法を用い、日本の国を覬覦している。....
「おみな」より 著者:坂口安吾
転々宿を変えなければならなかった。私の方でも、男の短刀を逃げているのか将又切支丹
伴天連仕込みの妖術まがいの愁いの類いを逃げているのか恂にハッキリしていないが、こ....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
れをイルマンという)とか、司祭(つまり神父、パードレである。これを当時バテレン“
伴天連”という)に補せられて、さらに日本へ逆潜入する。つまり越境してモスコーへ逃....
「京鹿子娘道成寺」より 著者:酒井嘉七
さまを、どうして傷つけたのでございましょう。楽屋番の、この親爺には、たとえ切支丹
伴天連の法をわきまえている毛唐人にも、出来そうな事には思えませぬ」 ....
「人狼」より 著者:岡本綺堂
とは……。どうするのでござります。 弥三郎 おまえも知っている通り、ホルトガルの
伴天連が長崎から天草へ渡り、天草から又ここらへ渡って来て、このあいだから切支丹の....
「空中征服」より 著者:賀川豊彦
した。彼はお湯を沸かして死体を洗うて納棺をすませ、お爺さんの要求するままに切支丹
伴天連の秘法で加持祈祷を執り行い、お坊さんの読経代だけを節約した。 ちょうど祈....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
馬町は江戸の白い並倉と新しい東京の西洋料理店、椅子に三味線、紅提灯に電灯。切支丹
伴天連の南蛮趣味。 春の鳥な鳴きそ鳴きそあかあかと外の面の草に日の入る夕べ 歎け....