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「伸ぶ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

伸ぶの前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
運命」より 著者:幸田露伴
し、刑律は教を弼くる所以なれば、凡そ五倫と相渉る者は、宜しく皆法を屈して以て情を伸ぶべしとの意により、太祖の准許を得て、律の重きもの七十三条を改定しければ、天下....
十二支考」より 著者:南方熊楠
に懸け行くを見子細を尋ぬると、われは年来|如意《にょい》と申す物を造るため牛角を伸ぶるにかかる小蛇の油を取ってするなり、若き男その如意は何にすると問うた、知れた....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
いんぎん》なる…… 歌いゆくと興がいよいよ湧き、 昇平二百歳 この気、常に伸ぶることを得 然《しか》してその鬱屈に方《あた》つてや 四十七人を生ず 乃《す....
家常茶飯 附・現代思想」より 著者:森鴎外
ありなさる時と仰ゃるのですね。 画家。うむ。葉書をやるよ。(握手せんとして手を差伸ぶ。握手。)冷たい手だな。(初めて気の付きたる如く顔を見る。)今日は大変に血色....
学問のすすめ」より 著者:福沢諭吉
ごとく、国と国とは同等なれども、国中の人民に独立の気力なきときは一国独立の権義を伸ぶること能《あた》わず。その次第三ヵ条あり。 第一条 独立の気力なき者は国を....
二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
や道学的潔癖が飛出して累をなしたであろうが、それでももしいよいよその方面に驥足を伸ぶる機会が与えられたら、強ち失敗に終るとも定められなかった、あるいは意外の功を....
二葉亭追録」より 著者:内田魯庵
ら全露を大混乱に陥れる時がある」とはしばしば云い云いした。「その時が日本の驥足を伸ぶべき時、自分が一世一代の飛躍を試むべき時だ」と畑水練の気焔を良く挙げたもんだ....
寒中滞岳記」より 著者:野中至
《しの》ぎ、また寒気次第に凜冽《りんれつ》を加うるといえども、器具散乱して寝具を伸ぶべき余地なく、かつ隔時観測を為しつつあるを以て、睡眠の隙《すき》を得ず、加う....
教育の事」より 著者:福沢諭吉
の家の趣を概していえば、戸外の公務に最大の権力を占められて、家内の事務はその力を伸ぶるを得ず。外を以て内を制し、公を以て私を束縛するものというべし。 この悪風....
ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
れしめ、捉へんとす。 こは生きて動ける大いなる木瘤の、 道行く人を遮らんと、さし伸ぶる 章魚の足めく小枝なり。鼠あり。 毛の色ちゞに変れるが、群なして 苔の上、....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
西方三千里、廬山に臥し峨眉峰を指さし、足を長江に濯ぎ、気を大世界に吸う。生命真に伸ぶべし。われらと共に来らずや) とでも呼びかけたら、雲はみな猿となり、猿はみ....