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伸縮
「伸縮〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
伸縮の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或る女」より 著者:有島武郎
文章も融通《ゆうずう》がきくようにできているので、取りようによっては、どうにでも
伸縮する事ができるのです。マッキンレー氏などはずいぶん極端にその意味を拡張してい....
「高野聖」より 著者:泉鏡花
た、そうして活《い》きてると思うだけ脈を打って血を吸うような、思いなしか一ツ一ツ
伸縮《のびちぢみ》をするようなのを見るから気が遠くなって、その時不思議な考えが起....
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
チ箱みたいなものですからね。結局船である。水の上にふんわりと浮かんでいる船なら、
伸縮があっても大丈夫、吹き飛ばされようが広い海の上なら大したことはない。陸の上じ....
「ネオン横丁殺人事件」より 著者:海野十三
体がズッと伸びていますが、夜になると壁体はグッと縮まるのです。高い屋上では、この
伸縮がことに著しいのです。犯人一平は、これに目をつけたのでした。二つの銅の接点は....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
よ。ところで、君はたぶん、ランプレヒト湿度計にもあるとおりで、毛髪が湿度によって
伸縮するばかりでなく、その度が長さに比例する事実も知っているだろう。そこで、試み....
「聖アレキセイ寺院の惨劇」より 著者:小栗虫太郎
弱音だったに違いない。なぜなら、ルキーン程度の腕力を備えた人物だと、尺蠖みたいな
伸縮をしなくても、最初グッと一杯に引いて鐘を一方に傾けておき、その位置が戻らぬよ....
「少年探偵長」より 著者:海野十三
みる棒はのびて、三メートルほどの長さになった。 わかった、わかった、その棒は、
伸縮自在の魔法棒なのだ。それにしても、そんな棒を何に使うのかと見ていると、小男は....
「宇宙戦隊」より 著者:海野十三
ばならぬのだ。 「なにぶんにも、『魔の空間』の壁はひじょうに丈夫である上に、よく
伸縮しますから、これを切り開くことはなかなかむつかしいと思います。この前は、わが....
「崩れる鬼影」より 著者:海野十三
予の考うるところでは、多分そのルナ・アミーバーは身体を耐熱耐圧性に富み、その上、
伸縮自在の特殊材料でもって外皮を作り、その中に流動性の身体を安全に包んで渡航して....
「火葬国風景」より 著者:海野十三
ネ」 と鼠谷のしゃ枯れ声がした。 八十助は石亀のように黙っていた。しかし彼の
伸縮している心臓だけは、どうも停めることが出来なかった。八十助は結局、嘲笑を甘ん....
「歌行灯」より 著者:泉鏡花
体で、 「二進が一進、二進が一進、二一天作の五、五一三六七八九。」と、饂飩の帳の
伸縮みは、加減だけで済むものを、醤油に水を割算段。 と釜の湯気の白けた処へ、星....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
り一の幽体、もちろん肉眼で見ることはできぬ。大さは普通三|尺もあろうか……しかし
伸縮は自由自在であるから、言わば大さが有って無いようなものじゃ……。』 問『蛇と....
「発明小僧」より 著者:海野十三
代が要らないところに特徴がある。 乃ち、人間が喋ると口が動き、その附近の筋肉が
伸縮する。その運動を、別の器械に通じて発電させそれでモーターを動かし、水を汲み上....
「地虫」より 著者:小栗虫太郎
て、歩くのにも異様なガニ股である。しかも、歯がないせいか、顔が奇妙な提灯のような
伸縮をして、なんとも云えぬ斑点のような浸染のようなもので埋まっている。 それは....
「妖怪学」より 著者:井上円了
ども、実際これを験するに、肺心の二器もまた、決して休息なきにあらず。心臓は絶えず
伸縮して血液を輸送すといえども、その収縮と伸張との間に、毎回少時の休息あり。これ....