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伺
「伺〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
伺の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「文章」より 著者:芥川竜之介
わず、あらゆる天下の官吏なるものの一生を暗示する象徴である。……
「それから一つ
伺いたい言葉があるのですが、――いや、海上用語じゃありません。小説の中にあった言....
「疑惑」より 著者:芥川竜之介
たくし》は中村玄道《なかむらげんどう》と申しますもので、やはり毎日先生の御講演を
伺いに出て居りますが、勿論多数の中でございますから、御見覚えもございますまい。ど....
「春」より 著者:芥川竜之介
東京|行《ゆき》の急行列車に乗った。それは結婚後二年ぶりに母親の機嫌《きげん》を
伺《うかが》うためもあれば、母かたの祖父の金婚式へ顔をつらねるためもあった。しか....
「報恩記」より 著者:芥川竜之介
そう云う言葉を聞いていました。盗人に金を施《ほどこ》して貰う、――それはあなたに
伺わないでも、確かに善い事ではございますまい。しかし調達が出来るかどうか、半信半....
「奇怪な再会」より 著者:芥川竜之介
ね。お蓮さんとは――」
「おい、おい、牝を取り合うとどうするんだ? その方をまず
伺いたいね。」
迷惑らしい顔をした牧野は、やっともう一度|膃肭獣《おっとせい》....
「お律と子等と」より 著者:芥川竜之介
だんな》。工場《こうば》から電話です。今日《きょう》あちらへ御見えになりますか、
伺ってくれろと申すんですが………」
洋一が店へ来ると同時に、電話に向っていた店....
「老年」より 著者:芥川竜之介
新道《いたじんみち》の――何とか云った…そうそう八重次お菊。久しぶりであの話でも
伺おうじゃありませんか。」などと、話しかけても、「いや、もう、当節はから意気地が....
「西郷隆盛」より 著者:芥川竜之介
ないですか。」
「それは勿論、そう云われます。では一つ、その御発見になった事実を
伺いたいものですね。私なぞにも大いに参考になりそうですから。」
老紳士はパイプ....
「三右衛門の罪」より 著者:芥川竜之介
はないと信じていた。
仰せを蒙《こうむ》った三右衛門は恐る恐る御前《ごぜん》へ
伺候《しこう》した。しかし悪びれた気色《けしき》などは見えない。色の浅黒い、筋肉....
「仙人」より 著者:芥川竜之介
》には、きっと仙人にして見せるから。」
「左様《さよう》ですか? それは善い事を
伺いました。では何分願います。どうも仙人と御医者様とは、どこか縁が近いような心も....
「俊寛」より 著者:芥川竜之介
嬉しいと同時に、不思議にも思ったものですから、何か訳のある事かと、そっと御主人に
伺《うかが》って見ました。
「成経《なりつね》様や康頼《やすより》様が、御話しに....
「秋山図」より 著者:芥川竜之介
洩らしたぎり、不相変《あいかわらず》画を眺めていました。
「ご遠慮のないところを
伺《うかが》いたいのですが、――」
王氏は無理に微笑しながら、再び先生を促しま....
「運」より 著者:芥川竜之介
子《ようす》じゃ、狐どころか男でも……」
「おふくろの話よりは、その娘の話の方を
伺いたいね。」
「いや、これは御挨拶で。――そのおふくろが死んだので、後は娘一人....
「妖婆」より 著者:芥川竜之介
あった事で、当時本所一つ目辺に住んでいた神下しの婆の所へ、ちと心配な筋があって、
伺いを立てに行ったと云う、それが抑々《そもそも》の発端なのです。何でも六月の上旬....
「アグニの神」より 著者:芥川竜之介
と俯向いたまま黙っていました。 「よくお聞きよ。今夜は久しぶりにアグニの神へ、御
伺いを立てるんだからね、そのつもりでいるんだよ」 女の子はまっ黒な婆さんの顔へ....