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伺い
「伺い〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
伺いの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「文章」より 著者:芥川竜之介
わず、あらゆる天下の官吏なるものの一生を暗示する象徴である。……
「それから一つ
伺いたい言葉があるのですが、――いや、海上用語じゃありません。小説の中にあった言....
「疑惑」より 著者:芥川竜之介
たくし》は中村玄道《なかむらげんどう》と申しますもので、やはり毎日先生の御講演を
伺いに出て居りますが、勿論多数の中でございますから、御見覚えもございますまい。ど....
「春」より 著者:芥川竜之介
げん》や文珠《もんじゅ》の前にそっと立ち止まったり歩いたりしていた。
「いろいろ
伺いたいこともあるんでございますけれども、――じゃぶらぶら歩きながら、お話しする....
「奇怪な再会」より 著者:芥川竜之介
ね。お蓮さんとは――」
「おい、おい、牝を取り合うとどうするんだ? その方をまず
伺いたいね。」
迷惑らしい顔をした牧野は、やっともう一度|膃肭獣《おっとせい》....
「お律と子等と」より 著者:芥川竜之介
んぎん》な初対面の挨拶をすませてから、すじかいに坐った賢造へ、
「もう御診断は御
伺いになったんですか?」と、強い東北|訛《なまり》の声をかけた。
「いや、あなた....
「西郷隆盛」より 著者:芥川竜之介
ないですか。」
「それは勿論、そう云われます。では一つ、その御発見になった事実を
伺いたいものですね。私なぞにも大いに参考になりそうですから。」
老紳士はパイプ....
「仙人」より 著者:芥川竜之介
》には、きっと仙人にして見せるから。」
「左様《さよう》ですか? それは善い事を
伺いました。では何分願います。どうも仙人と御医者様とは、どこか縁が近いような心も....
「俊寛」より 著者:芥川竜之介
う、かすかに虫の這《は》う音が聞えています。わたしは頭を垂れたまま、じっと御話に
伺い入りました。
四
「おれがこの島へ流されたのは、治承《じしょう》元年七月....
「運」より 著者:芥川竜之介
子《ようす》じゃ、狐どころか男でも……」
「おふくろの話よりは、その娘の話の方を
伺いたいね。」
「いや、これは御挨拶で。――そのおふくろが死んだので、後は娘一人....
「妖婆」より 著者:芥川竜之介
あった事で、当時本所一つ目辺に住んでいた神下しの婆の所へ、ちと心配な筋があって、
伺いを立てに行ったと云う、それが抑々《そもそも》の発端なのです。何でも六月の上旬....
「或る女」より 著者:有島武郎
もなげに軽々とおっかぶせて、
「それにしてからがお話はいかがです、部屋《へや》で
伺いましょうか。ほかのお客様の手前もいかがです。博士《はかせ》、例のとおり狭っこ....
「或る女」より 著者:有島武郎
《おかみ》に帳場|格子《ごうし》の中から挨拶《あいさつ》されて、部屋《へや》にも
伺いに来ないでなれなれしく言葉をかけるその仕打ちにまで不快を感じながら、匆々《そ....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
……。自分では一|切夢中で、さほどに永いとも覚えませんでしたが、後でお爺さまから
伺いますと、私の岩屋の修行は現世の年数にして、ざっと二十|年余りだったとの事でご....
「ひこうかばん」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
お妃さまがおっしゃいました。「どうか、おなじくは、いみのふかい、ためになるお話が
伺いとうございます。」 「さようさ。だが、ちょっとはわらえるところがあってもいい....
「アグニの神」より 著者:芥川竜之介
と俯向いたまま黙っていました。 「よくお聞きよ。今夜は久しぶりにアグニの神へ、御
伺いを立てるんだからね、そのつもりでいるんだよ」 女の子はまっ黒な婆さんの顔へ....