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位
「位〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
位の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「玄鶴山房」より 著者:芥川竜之介
も、ふざけるのに少しも変らなかった。いや、或は「甲野さん」がいる為に余計ふざける
位だった。お鈴は時々|眉《まゆ》をひそめ、こう云う武夫を睨《にら》んだりした。し....
「戯作三昧」より 著者:芥川竜之介
かし、己を不快にするものは、まだほかにもある。それは己があの眇と、対抗するような
位置に置かれたということだ。己は昔からそういう
位置に身を置くことを好まない。勝負....
「影」より 著者:芥川竜之介
た?――それは神経衰弱に違いないさ。よろしい。さようなら。」
陳は受話器を元の
位置に戻すと、なぜか顔を曇らせながら、肥った指に燐寸《マッチ》を摺《す》って、啣....
「或敵打の話」より 著者:芥川竜之介
》は洩《も》らさずにいた。すると寺の本堂に、意外にも左近と平太郎との俗名を記した
位牌《いはい》があった。喜三郎は仏事が終ってから、何気《なにげ》ない風を装《よそ....
「奇怪な再会」より 著者:芥川竜之介
も度々あった。
「婆や、あれは何の声だろう?」
「あれでございますか? あれは五
位鷺《ごいさぎ》でございますよ。」
お蓮は眼の悪い傭《やと》い婆さんとランプの....
「お律と子等と」より 著者:芥川竜之介
津にそう云ってね。好いかい?――それでおしまい。」
お律はこう云い終ると、頭の
位置を変えようとした。その拍子に氷嚢《ひょうのう》が辷り落ちた。洋一は看護婦の手....
「おしの」より 著者:芥川竜之介
ましょう? またそう云う臆病ものの流れを汲《く》んだあなたとなれば、世にない夫の
位牌《いはい》の手前も倅《せがれ》の病は見せられません。新之丞《しんのじょう》も....
「アグニの神」より 著者:芥川竜之介
るで蝋のような色をしていました。 「何を愚図々々しているんだえ? ほんとうにお前
位、ずうずうしい女はありゃしないよ。きっと又台所で居睡りか何かしていたんだろう?....
「彼の長所十八」より 著者:芥川竜之介
一、語学の英露独など出来る事。但どの
位よく出来るか知らず。 二、几帳面なる事。手紙を出せば必ず返事をくれるが如き。....
「剛才人と柔才人と」より 著者:芥川竜之介
、少からず驚嘆しました。実際その時の佐佐木君の勢は君と同姓の蒙古王の子孫かと思う
位だったのです。小島(湯河原にて)....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
かりでなく、礦物の標本を順序よく整理したりして、覚書に定めてあるより以上の高い地
位を占めているつもりで働いた。 ファラデーが助手になってから、どんな実験の手伝....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
た。馬に乗ればそのたくみなことは韃靼人さながらだった。競走や闘鶏にはいつでも第一
位を占めた。権勢というものは田舎ではつねに肉体的な力があるものが獲得するものだが....
「狂人日記」より 著者:秋田滋
で飾り、頭には鳥の羽を頂かせ、胸には飾りをつけさせる。われわれは、勳章や、褒美や
位階などを彼等に与える。彼等は人の血を流すことをただ一つの使命としている廉で、威....
「夢の如く出現した彼」より 著者:青柳喜兵衛
が有ろう筈もない。 然るに湧き返る青年達の血潮は玄海灘から吹きつける肌寒い夜風
位いには驚きません。歌論は歌論へ、秋月は歌心へ、帰り行く友を送ってそこらまでの心....
「三人の百姓」より 著者:秋田雨雀
、急に自分が偉い人間にでもなったような自慢らしい気持がするので、不思議に思われる
位でした。 太郎右衛門も太郎右衛門で、自分に抱かれて眠っている子供の顔を見てい....