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位田
「位田〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
位田の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
置所の顕治宛 目白より(封書)〕 十二月十一日 第七十八信 『革新』という本
位田先生|主宰《しゅさい》の雑誌から原稿を書くようにと云って来ているので、それへ....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
してひとり笑いつつ。
『朝日』夕刊に、吉川英治「宮本武蔵」をかいている。そこに本
位田の祖先に当る婆様が出て来るのですが、今日の本
位田先生のお覚えのこともあって、....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
。けれどもやっぱり来て貰うのは先のことにいたしましょう。第一国男がこれから先どの
位田舎暮しをするのかそれも分りませんから。あのひとは、多賀ちゃんがいくらか気づま....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
がないわけでは決してなかった。 もっとも、弟の武蔵が近郷きっての暴れんぼで、本
位田村の又八か宮本村の武蔵かと、少年時代から悪太郎の手本にされているので、 (あ....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
ろから、 「又八さんも行かない?」 「どこへ」 「阿国歌舞伎へ」 「べッ」 本
位田又八は、唾でも吐くように、唇をゆがめてお甲へいった。 「どこに、女房のしりに....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
痩せて――眼がくぼんで――日に焦けて、すっかり変ってしまったが、その石曳きは、本
位田又八だった。 又八は、土のついた青銭を、掌のうえでかぞえた。西瓜売りにわた....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
いるのだ。
その酒癖の悪そうな青すじの立っている顔をのぞいてみると、これは、本
位田又八だった。
蓮台寺野の過ぐる日のことは、ここばかりでなく、行く先々....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
と、尖った声で呼び止めた。 さっき福島で、城太郎がちらと見かけたという、本
位田又八であった。 そこらで待ちうけていたものに違いない。 ――卑劣な男。 ....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
た。 忠利は、真面目だった。 「それきりか」 「いや」 と、森某は、 ――本
位田のおばばも、讐と尋ねてあるぞ。おら衆にも、兄弟ぶんの意趣があるぞ。出て来ずば....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
先生は、 「おう。又八か」 近づいて、笑顔を見合う。 まさしく一方の者は、本
位田又八である。江戸町奉行所の前で、百の笞に打叩かれた果て、罪の莚から放逐された....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
。「二度も高山寺へ使いをやって、呼びかけましたが、そこの足立、荻野、小島、和田、
位田、本庄などの輩は、大言のみ吐きおりまして」 「なんと」 「たとえ足利殿たりと....
「随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
地は充分にあるのである。 ここでちょっと、朝日新聞の学芸欄で抗議された帝大の本
位田祥男氏に物申しておくが、あなたは小説と歴史とを混同しておられる。また、史実と....