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位論
「位論〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
位論の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「爬虫館事件」より 著者:海野十三
」 「爬虫類の大家です。医学士と理学士との肩書をもっていますが、理学の方は近々学
位論文を出すことになっているので、間もなく博士でしょう」 「変った人ですね」 「....
「柿の種」より 著者:寺田寅彦
になって取り付くのである。 そこへT工学士が来た。彼は今この虱のことについて学
位論文を書いているというのである。 そのうちにも、この「虱の花」はパッパッと飛....
「池」より 著者:寺田寅彦
事も、数え上げれば、少なくないようである。 池中に棲息するある生物の研究を、学
位論文の題目とした先輩が、少なくも二人はあるそうである。 田中館先生が電流によ....
「備忘録」より 著者:寺田寅彦
果がもし何かおもしろいものを生み出していたら、わが国でも今ごろ線香花火に関する学
位論文の一つや二つはできたであろう。こういう自分自身も今日まで捨ててはおかなかっ....
「科学論」より 著者:戸坂潤
勇複刻版)。――歴史学派に対する論争を含む。 ** 日本の大学の経済学部教授の学
位論文には、経済哲学のものが少なくない。近くは石川興二『精神科学的経済学の基礎問....
「イデオロギー概論」より 著者:戸坂潤
のではなく、プロレタリア階級の生存闘争の武器として発達して来たものであるから、学
位論文式な観点から之を弄ぶことは全く無意味であるだけに、それだけ実質的な生きた観....
「学位について」より 著者:寺田寅彦
らである。ただ、これから学位を取ろうとしている少数の若い学者と、それらの人々の学
位論文を審査すべき位置にある少数の先輩学者との耳には一つの警鐘の音のように聞こえ....
「アインシュタイン」より 著者:寺田寅彦
を決したような勢いで溢れ出した。『物理年鑑』に出した論文だけでも四つでその外に学
位論文をも書いた。いずれも立派なものであるが、その中の一つが相対論の元祖と称せら....
「工学博士末広恭二君」より 著者:寺田寅彦
る。 平板に円孔を穿ったものの伸長変形に関する理論と実験の結果を比べたものが学
位論文となっている。今日でこそ珍しくないであろうが、当時ではかなりオリジナルな面....
「スポーツ・文学・政治」より 著者:坂口安吾
うして終戦後ひと思いに天皇を処刑しなかったかと云っている。石川達三のほうは天皇退
位論なんだ。天皇に戦争責任があるから退位しろと云う。天皇に責任があるなんて馬鹿な....
「光は影を」より 著者:岸田国士
た。療養所に着くと、彼は直接、医局のドアを叩き、主治医に面会を求めた。小柄な、学
位論文を書いていそうな青年医師である。 「僕は、京野という、患者の実家と関係のあ....
「キド効果」より 著者:海野十三
の研究室に、留守居の丘助手を訪ねた。丘数夫は折りふし、孜々として机の上に拡げた学
位論文にペンを走らせていたが、課長の姿を認めると、ペンを留めて元気よく声をかけた....
「チェーホフ試論」より 著者:神西清
満足だったに違いない。彼自身の言種にしたがえば、「医学部を出て以来の懸案だった学
位論文」が、科学にのみならず直接社会に寄与したのである。『死の家の記録』と『サガ....
「大ヴォローヂャと小ヴォローヂャ」より 著者:神西清
して大学を優等で卒業して、今では外国文学を専門にして行こうと決めていた。何でも学
位論文を書いているという評判だった。彼は父の軍医と一緒に兵営の中で起居して、もう....
「ベートーヴェンの生涯」より 著者:片山敏彦
この二著は比較的限られた題目についての、模範的な音楽研究的著作である。〔後者は学
位論文――訳者〕 フランス語で書かれた文献の中では―― 〔Vincent d'I....