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低位
「低位〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
低位の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「石狩川」より 著者:本庄陸男
《くず》れ、――積みあげ積み重ねた数えきれないほどの春夏秋冬が、踏めば沈むような
低位泥炭土をつくっていた。水はその土の隙間《すきま》をとおって散らばり、随法なと....
「階級闘争の彼方へ」より 著者:与謝野晶子
と対等な人格的独立者としての権利的要求でなくて、徹頭徹尾資本家の隷属として社会的
低位にある人間の哀訴的要求であると思います。 * 私はこの物価の....
「女性の諸問題」より 著者:倉田百三
、その中に含まれている「善」の段階に比例して、下級のものから取り扱っていった。最
低位に「継母」があり、「鬼女」「淫女」等がこれに次ぎ、「淑女」「貴婦人」「童女」....
「人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
者を別々に考察する必要はなかろう。 トルコにおける人口が、領土の面積に比較して
低位にある根本的原因は、疑いもなく、政府の性質にある。その専制、その弱体、その悪....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
ルディング、ディッケンス、サッカレー等の英国小説家が大文豪として紹介され、戯作の
低位から小説が一足飛びに文明に寄与する重大要素、堂々たる学者の使命としても恥かし....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
途中に不明な人がいたほどだから、公卿としても、きわめて栄のない古衣冠を伝えてきた
低位の公卿にすぎまい。 けれど、夢を売った女の、北条時政のむすめから、ここに幾....