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「低利〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

低利の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
道草」より 著者:夏目漱石
おいてむしろ子供|染《じ》みていた。 「どうせ高利なんだろう」 細君は高利だか低利だかまるで知らなかった。 「何でも旨《うま》く運転すると月に三、四十円の利子....
幸運の黒子」より 著者:海野十三
半平は川原の××生命へ、一万円の保険を掛けているのだった。この際、払込金の一部を低利で貸してもらおうと思って川原に交渉を頼んだのだったが、それが最高百円ではすっ....
社会時評」より 著者:戸坂潤
のである。と云う意味は、まず第一に大蔵省と日本銀行とが復興のため中小商工業者への低利資金融に就いて、意見の一致を見たと伝えられる。それから近畿商工会議所連合会の....
現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
地主と貧農民との利害上の対立は極めて鮮かなのである。例えば農村匡救のためと称して低利資金を政府のあと推しで農村に融通するとする。仮に例外として、無担保で貸しつけ....
一九二五年より一九二七年一月まで」より 著者:宮本百合子
黒い肥り、髪濃く、まつ毛も黒く濃い。動物、舌たるいような口のききよう。発句、釣、低利資金で米松の家を作ろうという。しきりに建築について研究し、 「あの柱の破れ....
荒蕪地」より 著者:犬田卯
る復興予算が議員たちによって可決されたばかりか、さらに大蔵省は市民に対して莫大な低利資金を貸出す準備を早急にしなければならぬことになって、そのため、この地方のよ....
不在地主」より 著者:小林多喜二
家族連れの移住費を差し引くと、一年の開墾にしか従事することが出来なくなる。結局「低利資金」を借りて、どうにか、こうにかやって行かなければならない。――五年も六年....
上海」より 著者:横光利一
材木です。しかし、ゴム園にしましても、例えば欧人園は資本を社債か株式か、とにかく低利で運用しておりますが、日本の方は原価も高く、それに流通資金まで高利です。殊に....