低頭平身[語句情報] » 低頭平身

「低頭平身〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

低頭平身の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
一円本流行の害毒と其裏面談」より 著者:宮武外骨
を捨売りせねばならず、広告料の不払で家屋を抵当に入れねばならず、印刷屋の強談判に低頭平身せねばならず金方を見付けに走り廻るなど、それは/\地獄の修羅道を見るよう....
爆弾太平記」より 著者:夢野久作
も病人だ。世の中にはドンナ豪傑がいるか知れたものじゃない。……むろん吾輩の方から低頭平身して仲間に入れてもらったが、その席上で友吉おやじは吾輩の前に両手を突いて....
梅津只円翁伝」より 著者:杉山萠円
「ここの掛声をこういう風に一段と引っ立てて」なぞと指導している前で、囃子方諸老が低頭平身している情景なぞが記憶に残っている。とにかく朔造氏はよほど万事心得た人で....
鼻の表現」より 著者:夢野久作
という事実が如何に驚異に値するか……ただ言語道断。気を呑み声を呑で「鼻」の前に低頭平身する他ありませぬ。 昔から偉人とか傑士とか、又は苦労人と呼ばれる人々は....
風流仏」より 著者:幸田露伴
子爵より礼の餽り物数々、金子二百円、代筆ならぬ謝状、お辰が手紙を置列べてひたすら低頭平身すれば珠運少しむっとなり、文丈ケ受取りて其他には手も付ず、先日の百両まで....
頸飾り」より 著者:辻潤
万フランであるとのことである。ようやく三万六千フランまで値切った。二人は宝玉屋に低頭平身して事情を打ちあけた。そして、三日間の猶予を乞うた。のみならずもし失なっ....
三枚続」より 著者:泉鏡花
今も相変らず、美しい、若々しい。 不意の見参といい、ことに先刻小間使を見てさえ低頭平身した青年の、何とて本尊に対して恐入らざるべき。 黙って額着くと、鴨川大....
仙人掌の花」より 著者:山本禾太郎
開くようになっていたと云うことだ、それで弥生軒のおやじが青くなって、早速宅へ来て低頭平身お話をして帰ったがね、相手が写真だから何だか一寸変な気がせぬでもないが、....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
飛出してしまった。長岡佐渡が笑いながら寝所へはいってゆく姿へ、住職は、再三再四、低頭平身していたが、やがて、追いかけるように、庫裡へ来て、 「小僧、どうしたか」....