住めば都[語句情報] » 住めば都

「住めば都〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

住めば都の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
小さいが気前の好い男振りの好い岩公が音頭とりで、「人里はなれた三軒屋でも、ソレ、住めば都の風が吹ゥくゥ、ドッコイ」歌声賑やかにばったばた。北の金さん宅は口の重い....
敵討札所の霊験」より 著者:三遊亭円朝
たりに二代目又九郎夫婦に成ったのでございます、あなた恰ど今年で二十三年になるが、住めば都と云う譬の通りで、蕨を食って此処に斯う遣って潜んで居ますがねえ、随分苦労....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
江戸の方には未練をお残しなさるようなことはございませんのですか」 「そうさなあ、住めば都の風といって、このごろのように行い澄ました心持になってみると、こういった....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
いているくらいですから、わたしなんぞも、住めないはずはないと思います」 「それは住めば都と申しましてな、お天道様の照らすところ、草木の生えるところで、人間が住ん....
初雪」より 著者:秋田滋
と、こんどは良人が笑いだして、こう云った。 「馬鹿なことを云っちゃアいけないよ。住めば都さ。見ていてごらん、お前にもここが好くって好くって、仕様がなくなっちまう....
随筆 新平家」より 著者:吉川英治
(信濃毎日新聞)の記事によると、代って下界の低地植物が、続々、高山へはいのぼり、住めば都と、上高地にも繁殖し始めたそうである。登山者の靴のウラだのリュックに附着....