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住人
「住人〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
住人の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
莫迦《ばか》げた耐圧力を持った砕氷船なんか作りやしないよ」 と、ドレゴが、寒帯
住人らしい自信を持っていい切った。が、ホーテンスが、別の見解を陳《の》べた。 「....
「地獄街道」より 著者:海野十三
れも皆、若いサラリーマンや学窓を出たばかりの人達だった。第二にいずれも東京市内の
住人だったのも、大して不思議でないとしても、不思議は不思議である。但し三人の住所....
「とむらい機関車」より 著者:大阪圭吉
て片山助役は、翌日から彼の言明通り、あの陰気な十方舎の親娘の身辺に関して、近隣の
住人やその他に依る熱心な聞き込み調査を始めたんです。 一日、二日とする内に――....
「修禅寺物語」より 著者:岡本綺堂
たは、悔んでも返らぬわが不運。あのような面が将軍家のおん手に渡りて、これぞ伊豆の
住人夜叉王が作と宝物帳にも記されて、百千年の後までも笑いをのこさば、一生の名折れ....
「怪星ガン」より 著者:海野十三
夫の説にはさんせいしなかった。 「おじさんは、誰だと思うんですか」 「怪星ガンの
住人じゃないかと思うね」 「えっ、怪星ガンの
住人ですって。それはたいへんだ。いよ....
「恐竜島」より 著者:海野十三
きな洞穴に出る。日の光もさしているだろう。階段も見えるにちがいない。僕はこの島の
住人《じゅうにん》をつれて出むかえに行く」 ラツールの信号は、こうつたえて来た....
「月世界探険記」より 著者:海野十三
た。とにかくその朝、天津飛行士の作った黄金階段に見張りに出ていたクヌヤという月の
住人が急いで天津のところへ駈けつけてきた。 「なんだか真白な、大きなものが砂地に....
「第四次元の男」より 著者:海野十三
。 わたくしは、その途端に、はっと思った。声をかけてくれたのは、同じアパートの
住人にして草分をもって聞える藤田という大道人相見の先生だった。 「……」 「なん....
「白金之絵図」より 著者:泉鏡花
稲妻形に畝って、狭い四角から坂の上へ、にょい、と皺面を出した…… 坂下の下界の
住人は驚いたろう。山の爺が雲から覗く。眼界|濶然として目黒に豁け、大崎に伸び、伊....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
つまらな過ぎますので、何卒これ位で切り上げさせて戴きましょう。私のようなあの世の
住人が食物や衣類などにつきて遠い遠い昔の思い出語りをいたすのは何やらお門違いをし....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
故に霊媒の思想霊媒の意見の多少混らぬ啓示は、絶対にあり得ない。何となれば、霊界の
住人は、霊媒の心の中に見出さるる材料を運用するより外に、通信の途がないからである....
「諸国の玩具」より 著者:淡島寒月
が、この興行が当時の事ですから、大評判で三千円という利益があった。 当時奥山の
住人というと奇人ばかりで、今立派な共同便所のある処|辺に、伊井蓉峰のお父さんの、....
「備前天一坊」より 著者:江見水蔭
「恐れ多い儀で御座りまする」 「遠慮とあればそのままで好いが、中身は当国|長船の
住人初代|長光の作じゃ」 「へえ――」 「これを御所蔵のこの御方は、仮に小笠原の....
「楠公夫人」より 著者:上村松園
、心ひそかに思ったことであった。 楠公夫人久子は、河内国|甘南備の郷字矢佐利の
住人、南江備前守正忠の末の妹で、幼い時に父母に訣れ、兄正忠夫妻の教育を享けて成人....
「雪柳」より 著者:泉鏡花
は、おッつけ故郷から女房が、大船で一艘、両国橋に積込むと、こんな時は、安房上総の
住人になって饒舌るから、気のいい差配は、七輪や鍋なんぞ、当分は貸したものです。 ....