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住吉
「住吉〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
住吉の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「文章」より 著者:芥川竜之介
金峯山《きんぷせん》の蔵王《ざおう》をはじめ、熊野《くまの》の権現《ごんげん》、
住吉《すみよし》の明神《みょうじん》なども道明阿闍梨《どうみょうあざり》の読経を....
「煙管」より 著者:芥川竜之介
《とじょう》する毎に、必ず愛用の煙管《きせる》を持って行った。当時有名な煙管商、
住吉屋七兵衛《すみよしやしちべえ》の手に成った、金無垢地《きんむくじ》に、剣梅鉢....
「後世への最大遺物」より 著者:内村鑑三
の時代に切った吉野川は昔は大阪の裏を流れておって人民を艱《なや》ましたのを、堺と
住吉の間に開鑿《かいさく》しまして、それがために大和川の水害というものがなくなっ....
「青春の逆説」より 著者:織田作之助
はそれに答えず、汚い靴を突っ掛けると、大急ぎで出て行った。犬の遠吠をききながら、
住吉線の姫松の停留所まで行き、豹一はやっと車を拾った。帰りぎわに見た多鶴子の哀願....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
れは『大森の鶏』でおなじみの人です。この坂部という人が、丁度そこに来合わせていた
住吉町の竜蔵の子分二人を連れて、川越藩の中《なか》屋敷へ受け取りにゆくと、その帰....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
舞いにゆくと、その帰り道で又もや瓦版の読売に出逢った。それは二十六日の夜、日本橋
住吉|町《ちょう》の往来で、常陸国《ひたちのくに》中志築村の太田六助が父のかたき....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
女は妹らしい十四五の小娘をつれて、桐屋の飴の袋をさげていた。小娘は笹の枝につけた
住吉踊りの麦藁人形をかついでいた。 「あら、三河町の親分さん」と、女は立ち停まっ....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
屋に残っています。なにしろ人殺しというのですから、八丁堀の旦那も出て来る筈です。
住吉|町の親分も来ていました」 ここらは
住吉町の竜蔵の縄張り内である。その竜蔵....
「蠅男」より 著者:海野十三
んとは、鼻をクンクンいわせて、同じような渋面を作りあった。 ここは大阪の南部、
住吉区の帝塚山とよばれる一区画の朝だった。 「この臭は、ちょっとアレに似とるやな....
「南地心中」より 著者:泉鏡花
れて、唯今一見という顔をなさるから、はぐらかして上げましたんでさ。」 「だって、
住吉、天王寺も見ない前から、大阪へ着いて早々、あの婦は? でもあるまいと思う。そ....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
ちらの世界に活き通しの自然霊でございます。産土の神々は申すに及ばず、八幡様でも、
住吉様でも、但しは又弁財天様のような方々でも、その御本体は悉くそうでないものはご....
「卵塔場の天女」より 著者:泉鏡花
将、勇士、天人の舞も姿も見しょうとする。……遊女、白拍子はまだしも、畏多いが歌の
住吉明神のお声だって写すんです。謡本と首引きで、朱筆で点を打ったって、真似方も出....
「古事記」より 著者:太安万侶
た、ソコヅツノヲの命・ナカヅツノヲの命・ウハヅツノヲの命|御三方《おさんかた》は
住吉神社《すみよしじんじや》の三座の神樣であります。かくてイザナギの命が左の目を....
「雨」より 著者:織田作之助
ものになった。勿論ものになったという言葉には豹一的な限界がある。品子が借りていた
住吉町の姫松アパートの一室で泊ることになり、乳房にまでコールドクリームの匂いをさ....
「私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
を構えたが、お雪と一つのパンを分け合って食べる貧しさである。食うに困ったあげく、
住吉橋の中川末吉という知合いの人の世話で雑穀商の仲間入りをさせてもらった。まぐさ....