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「住所〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

住所の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
道祖問答」より 著者:芥川竜之介
無作法身《むさほっしん》の諸仏等、悉く影顕《えいげん》し給うぞよ。されば、道命が住所は霊鷲宝土《りょうじゅほうど》じゃ。その方づれ如き、小乗臭糞《しょうじょうし....
或る女」より 著者:有島武郎
たよりが来ているには相違ないと思ったけれども、五十川女史はもとより古藤の所にさえ住所が知らしてないので、それを回送してよこす事もできないのを葉子は知っていた。定....
婦系図」より 著者:泉鏡花
まするならば、直ぐにこの足で駈着けましても宜しゅう存じまするで。ええ、御姓名、御住所は何とおっしゃる?」 「住居は飯田町ですが、」 と云う時、先生の肩がやや聳....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
の早さ、概念の鋭さ活発さ、連想の力、処理の早さ等、要するに天賦の完全さは、彼らの住所が太陽から遠いほど増加するはずである、というのである。 木星の一日はわずか....
妖術」より 著者:泉鏡花
何の。そうしたお前さんか。」 と膝をぐったり、と頭を振って、 「失礼ですが、お住所は?」 「は、提灯よ。」 と目許の微笑。丁と、手にした猪口を落すように置く....
耽溺」より 著者:岩野泡鳴
墜落負傷して一生の片輪になったのもある。そして、レオナドその人は国籍もなく一定の住所もなく、きのうは味方、きょうは敵国のため、ただ労働神聖の主義をもって、その科....
地獄街道」より 著者:海野十三
内の住人だったのも、大して不思議でないとしても、不思議は不思議である。但し三人の住所は近所ではなくバラバラであった。第三に三人の屍体は同様の打撲傷や擦過傷に蔽わ....
恐怖の口笛」より 著者:海野十三
ている西一郎(二六)なのでしょう」 「今のところそんなことはないよ」 「西一郎の住所は?」 「被害者と同じ家だろう?」 「冗談いっちゃいけませんよ、課長さん。被....
鞄らしくない鞄」より 著者:海野十三
ケースと呼ばれる種類のもの)の残留せるを発見し届出あり、目白署に保護保管中なり。住所姓名年齢|不詳《ふしょう》なるも、その推定年齢は二十五歳前後、人相服装は左の....
地獄の使者」より 著者:海野十三
い、確かでございます。なんなら家内にお聞き下されば、よく知れますで……」 「君の住所はどこだっけな」 芝山は市ヶ谷合羽坂の傍にある住所をいった。 「それから、....
霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
私があまりたびたび訪ねるのは、却って修行の邪魔になりましょうから、成るべく自分の住所を離れずに、ただ折々の消息をきいて楽しむことに致しましょう。その内折を見てこ....
私の活動写真傍観史」より 著者:伊丹万作
藤に手紙を出して就職の世話をたのんだ。伊藤とは震災の前年から音信を断つていたので住所もわからない始末である。「京都下加茂日活内」として出したのだから郵便屋さんも....
三枚続」より 著者:泉鏡花
かるべき助手を両名使って、なお詰めかける患者を引受け切れず、外神田に地を選んで、住所の町名をそのまま、明石病院というのを私立で当時建築中、ここで山の手の病家を喰....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
り口と裏口とに板戸あるのみ。しかして室内は土間なり。サンチアゴ市中にても、貧民の住所はみなこの種の家に同じ。その不潔なるありさまは、アイヌ住家または朝鮮人の家屋....
私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
わけがない。翌日の夜練兵場に引張り出されたときはもうだめかと思った。しかし係官が住所、姓名を聞いただけで、また営倉にもどされた。いのちだけは助かったかと思ってい....