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住替え
「住替え〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
住替えの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「縮図」より 著者:徳田秋声
か二人で、大抵は無事で帰って来た。ある待合の子息は、出征直前に愛人の芸者が関西へ
住替えしたのを、飛行機で追いかけ、綺麗に借金を払って足を洗わせておいてから、出征....
「歌行灯」より 著者:泉鏡花
澄ましたもので、 「美しい跫音やな、どこの?」と聞く。 「こないだ山田の新町から
住替えた、こんの島家の新妓じゃ。」と言いながら、鼻赤の若い衆は、覗いた顔を外に曲....
「開扉一妖帖」より 著者:泉鏡花
るわけがありますの。……その野宿で倒れた時さ――当にして行った仙台の人が、青森へ
住替えたというので、取りつく島からまた流れて、なけなしの汽車のお代。盛岡とかいう....
「霧陰伊香保湯煙」より 著者:三遊亭円朝
二十一でございますが、悪智のあるもので、情夫ゆえに借金が出来て、仕方なしに前橋へ
住替えて来ましたが、当人は何時までも田舎に居るのは厭で、早く東京へ帰りたいと思う....
「微笑」より 著者:豊島与志雄
ぱりと別れてしまった。一切の文通もしないことにした。其後女は、下谷から芳町の方へ
住替えたとも風の便りに聞いたが、別に私の好奇心をも唆らなかった。私は何物にも興味....