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「住民〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

住民の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
大導寺信輔の半生」より 著者:芥川竜之介
あろう。信輔は其処に西洋歴史のデエトを、実験もせぬ化学の方程式を、欧米の一都市の住民の数を、――あらゆる無用の小智識を学んだ。それは多少の努力さえすれば、必しも....
不思議な島」より 著者:芥川竜之介
そとへ一足《ひとあし》出ると、見渡す限りの野菜畑ですね。」 「サッサンラップ島の住民は大部分野菜を作るのです。男でも女でも野菜を作るのです。」 「そんなに需要が....
河童」より 著者:芥川竜之介
です。 僕は一週間ばかりたった後、この国の法律の定めるところにより、「特別保護住民」としてチャックの隣に住むことになりました。僕の家《うち》は小さい割にいかに....
将軍」より 著者:芥川竜之介
将軍はまだ上機嫌だった。 「わしはすぐに靴と睨《にら》んだ。」 「どうもこの辺の住民はいけません。我々がここへ来た時も、日の丸の旗を出したのですが、その癖家の中....
侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
度竹は竹であり、蔦《つた》は蔦である事を知ったように。 火星 火星の住民の有無を問うことは我我の五感に感ずることの出来る住民の有無を問うことである。....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
人(〔Digger, Gra:ber-Indianer〕)またはグァテマラの原始住民の宇宙始源に関する物語においても同様である。 オーストラリアの原始住民は甚....
浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
少からず殺がれてしまうであろう。試運転は闇夜にかぎるのだ。 いま島内の乗組員、住民達は、みな眼をさましてきき耳をたてているのだった。 そうであろう、耳をすま....
妖僧記」より 著者:泉鏡花
し、これに冊く山伏の住える寺院を中心とせる、一落の山廓あり。戸数は三十有余にて、住民|殆ど四五十なるが、いずれも俗塵を厭いて遯世したるが集りて、悠々閑日月を送る....
」より 著者:池谷信三郎
分間に数千枚の新聞紙を刷りだす、アルバート会社製の高速度輪転機が、附近二十余軒の住民を、不眠性神経衰弱に陥れながら、轟々と廻転をし続けていた。 油と紙と汗の臭....
スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
は知らない。 このあたりには、ものういような静けさがただよっているし、またその住民はむかしのオランダ移住民の子孫だが一風変った気質をもっているので、このさびし....
余齢初旅」より 著者:上村松園
ると言っていいだろう。日本の家のように陽あたりがいいというような室がない、だから住民はわざわざ食物を表へ持ち出してたべているらしい。 支那は石が豊富なのであろ....
西航日録」より 著者:井上円了
八時シアトル港に着す。当港は開市以来わずかに十五年にして、昨今すでに十万口以上の住民あり。今より数年を出でずして、必ずサンフランシスコに対立比肩すべし。日本人の....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
観あり。日本人も七百人寄留すと聞くも、目下みな真珠採集のために遠海にあり。市街の住民約二千人と称するも、寂寥たる小都邑なり。家屋はすべて木造、トタン屋根にして、....
北海道に就いての印象」より 著者:有島武郎
る。銘々が銘々の仕事を独力でやって行くのに或る促進を受ける。これは確かに北海道の住民の特異な気質となって現われているようだ。若しあすこの土地に人為上にもっと自由....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
抵抗したりするに至って作戦に甚だしい妨害をしたのである。それ以来反動として極端に住民を愛護し、馬糧以外は概して倉庫より給養する事となった。 傭兵の逃亡を防ぐた....