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佐伯
「佐伯〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
佐伯の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
だった。晴彦に待避を命じて小さくなった。焼夷弾の落下地点に耳をそばだてていると、
佐伯さんのあたりに轟然と落下し、あたりに太い火柱が立った。婦人たちの悲鳴、金切声....
「単独行」より 著者:加藤文太郎
を下る。風が少し出てきて天狗平の尾根は小さい雪煙を上げている。森林帯に入ってから
佐伯八郎ほか三名を連れた三人のパーティの登ってくるのに出会う。また材木坂には時間....
「怪星ガン」より 著者:海野十三
艇および艇内気温異様に急上昇す、室温摂氏三十五度なり。乗員裸となる。二等運転士|
佐伯、怪星を前方に発見す、太陽系遊星にあらず、彗星にあらず、軌道法則にしたがわず....
「父」より 著者:金子ふみ子
ためのでたらめの告白であったかもしれない。ことによるとまた、父のいわゆる光輝ある
佐伯家の妻として甲州の山奥の百姓娘なんか戸籍に入れてはならぬと考えたのかもしれな....
「火星兵団」より 著者:海野十三
くろを持って来たり、こまごました用事をしていたのは、千蔵の家のとなりに住んでいる
佐伯さんという人だったが、彼は、新田先生に向かい、
「この千蔵さんは、天狗岩の上....
「幽霊船の秘密」より 著者:海野十三
なかった。もうかれこれ一時間になるが、どこまで進んでも暗い海ばかりだ。 船長|
佐伯公平は、それでもなお、全速力で船を走らせるように命じた。 それから暫くたっ....
「死者の書」より 著者:折口信夫
うているが、又どんなことで、他流の氏姫が、後を襲うことにならぬとも限らぬ。大伴・
佐伯の数知れぬ家々・人々が、外の大伴へ、頭をさげるようになってはならぬ。こう考え....
「道」より 著者:織田作之助
ろけになったその建物のなかで、人びとは古障子のようにひっそりと暮していた。そして
佐伯はいわばその古障子の破れ穴とでもいうべきうらぶれた日日を送っていたのである。....
「吉岡芳兼様へ」より 著者:織田作之助
の出し方は、すこし違います。作中に「オダ」という人名が出て来ますが、これは読者が
佐伯は作者であるなど思われると困りますので、「オダ」が出て来るのです。 「聴雨」....
「武士を夷ということの考」より 著者:喜田貞吉
りしことを認めんとするものあり。『常陸風土記』にも、在昔常陸には蝦夷すなわち山の
佐伯、野の
佐伯のほかに、土蜘蛛すなわち八掬脛なるものの住せしことを説けるによりて....
「奥州における御館藤原氏」より 著者:喜田貞吉
それ自身俘囚の種であらねばならぬ理由はない。大伴大連室屋の子|談が夷種の軍隊たる
佐伯部の長となり、
佐伯宿禰の家を起したからとてあえて不思議はないのである。しかし....
「サンカ者名義考」より 著者:喜田貞吉
釣瓶をツブレ、蕪をカルバ、汐平をヒオシという地方のあるのもまた同じことで、古くは
佐伯を「叫び」の訛だと解し、近くはモスリンをメリンスの転音なども、また同一のもの....
「大力物語」より 著者:菊池寛
ら、国々から選ばれる力士も、その国で無双の強者だったのである。 ある時、越前の
佐伯氏長が、その国の選手として相撲の節会に召されることになった。途中|近江の国高....
「鳩つかひ」より 著者:大倉燁子
って、ちょっと廻りを眺めて、天華堂主人は何か躊躇した。 「もう一人は誰だ?」 「
佐伯田博士でございます。――鳩の脅迫が評判になってからは、店へ出入する者には特別....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
伊勢神宮に参拝のとき、国威西方に燦然として輝く霊威をうけて帰来。私の最も尊敬する
佐伯中佐にお話したところ余り良い顔をされなかったので、こんなことは他言すべきでな....