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「佐助〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

佐助の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
猿飛佐助」より 著者:織田作之助
しいのが、げすっぽい鼻声を張り上げて、 「やい、そう言うおのれの女房こそ、鷲塚の佐助どんみたいな、アバタの子を生むがええわい」 と呶鳴った。 その途端、一人....
武装せる市街」より 著者:黒島伝治
ったい汚れた支那靴が、しきりに宙を苦しげに踏んばっていた。 伝単は、恐らく猿飛佐助でもが持ちこんだものだろう。誰の仕業だか、あきていやになるまで探しても分らな....
煩悩秘文書」より 著者:林不忘
。 年齢《とし》も、三人ともそのとき二十歳《はたち》で。 伴大次郎。 江上佐助。 有森利七。 「三国ヶ嶽の頂上に、三国の鎮《しず》めとして三国神社という....
鉄面皮」より 著者:太宰治
る人たちは、もう君くらいの年齢の頃には万巻の書を読んでいるんだ、その書だって猿飛佐助だの鼠小僧だの、または探偵小説、恋愛小説、そんなもんじゃない、その時代に於い....
太平洋雷撃戦隊」より 著者:海野十三
きに、室内に取付けてある伝声管が突然ヒューッと鳴り出しました。丁度その側に「猿飛佐助」を夢中で読んでいた三等兵曹が、あわてて立ち上ると、パイプを耳にあてて聞きま....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
時、代官屋敷の邸内では、離れの芝生の上に、首のない人間の胴体を発見したのは夜番の佐助です。その首のない胴体は陣羽織を着て、だんぶくろを穿《は》いている。 そこ....
政談十二社」より 著者:泉鏡花
なすっちゃあ、その御吹聴で。 そういたしますとね、日頃お出入の大八百屋の亭主で佐助と申しまして、平生は奉公人大勢に荷を担がせて廻らせて、自分は帳場に坐っていて....
正午の殺人」より 著者:坂口安吾
ゃないか。唐手の達人神田兵太郎の襲撃をうけて、そんな器用な応対ができるのは女猿飛佐助ぐらいのものだ」 ともかく彼はすでに百回も神田邸へ日参している。そのうち神....
安吾武者修業」より 著者:坂口安吾
立川文庫の夢の村 私たちの少年時代には誰しも一度は立川文庫というものに読みふけったものである。立川文庫の主人公は猿飛佐助、百地三太夫、霧隠才蔵、後藤又兵衛、塙団右衛門、荒川熊蔵などという忍術使いや....
戦争論」より 著者:坂口安吾
いと祈った。孫悟空はキント雲にのり、役の小角は雲にのり、自雷也はガマにのり、猿飛佐助は何にも乗らずドロンドロンと空を走った。然し、我々の飛行機は、その夢を実現し....
安吾巷談」より 著者:坂口安吾
石川五右衛門が愛されるのは、彼の大義名分によることではなくて、忍術のせいだ。猿飛佐助も霧隠才蔵も人を殺す必要がないのである。彼らは人をねむらせて頭の毛を剃るよう....
離魂病」より 著者:岡本綺堂
しの葉が夕風に青くなびいているのが、杉の生垣のあいだから涼しそうにみえた。中間の佐助はそこらに水を打っていたが、くぐり戸をはいって来た主人の顔をみて会釈した。 ....
安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
支丹の十字の方が忍術の九字の印の原型だろうと私は思う。そして要するに、今日の猿飛佐助の原型、あの胸に九字の印を切る様式の原型は、それを史実に探るとすれば、実は金....
明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
らいのことは四百年前に伝来した鉄砲がすでに現実に行うことができたものだ。 猿飛佐助や悟空は空を走るが、ジェット機には及ばないだろう。なぜなら佐助や悟空の走りす....
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)」より 著者:三遊亭円朝
は存じません。 音「そんなら何処へも寄らずに土橋を渡って洲崎の方へ往きなましよ、佐助どん送って上げなまし、気を附けて往きなましよ」 小「あい/\」 と出て行き....