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佐太郎
「佐太郎〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
佐太郎の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「風の又三郎」より 著者:宮沢賢治
け》がかばんをかかえてわらって運動場へかけて来ました。と思ったらすぐそのあとから
佐太郎《さたろう》だの耕助《こうすけ》だのどやどややってきました。 「なして泣い....
「ゼーロン」より 著者:牧野信一
と私は思った。 (附記――経川槇雄作「マキノ氏像」は現在相州足柄上郡塚原村古屋
佐太郎の所蔵に任してある。彼の従来の作品目録中の代表作の由であり、彼自身は最早ブ....
「風野又三郎」より 著者:宮沢賢治
》が、かばんをかかえてわらって運動場へかけて来ました。と思ったらすぐそのあとから
佐太郎だの耕助だのどやどややってきました。 「なして泣いでら、うなかもたのが。」....
「鏡餅」より 著者:宮本百合子
に風にざわめいている交通のはげしい大晦日の往来へ出た。 夜に入ってからサエは、
佐太郎夫婦の家へ行ってこの年を越す気になった。 暗い梯子を軋ませて二階へあがり....
「妖婆」より 著者:岡本綺堂
あったが、そのなかで八番目に来た堀口弥三郎は、自分よりもひと足さきに来ている神南
佐太郎に訊いた。 「おい、神南。貴公は鬼ばばで何か見なかったか。」 「鬼ばばで…....
「空家」より 著者:宮崎湖処子
》いに立ちよりぬ」と言う、思いもよらぬ暇乞いに夫婦は痛くも驚いたり、 彼は山田
佐太郎と言う壮年、勇蔵には無二の友、二年前両親に逝《いな》れ、いと心細く世を送れ....
「錦紗」より 著者:犬田卯
していて答えるものがいない。「あいよ、昨日の九時頃よ、あれは……要三は、菊一は、
佐太郎は……」しかし一人として来たというものも姿を見かけたというものもなかった。....
「押しかけ女房」より 著者:伊藤永之介
一 うす穢い兵隊服にズダ袋一つ背負つた恰好の
佐太郎が、そこの丘の鼻を廻れば、もう生家が見えるという一本松の田圃路まで来たとき....
「下頭橋由来」より 著者:吉川英治
、口の中で水を鳴らしていた。 いきなり、羽織を脱ぎ捨てた武士は、 「おのれっ、
佐太郎だなっ」 と、上から呶鳴った。 「げっ」 岩公の口から、水が、ぴゅっと....
「森の石松」より 著者:山中貞雄
衛門」 「俺ァ法印の大五郎だ」 次郎長が、 「小五郎、手前よくも俺の身内の
佐太郎を殺して逃げやがったな?」 「冗談言っちゃいけねえ清水の御貸元、それァ何....
「私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
が足らず伊勢参りをやめて横浜へ流れたとき、木曜島に売り飛ばされる寸前、香港で阪大
佐太郎に救われたあの日。まるで鉛筆を立てて、その倒れぐあいで人生航路を決めていた....