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佐渡
「佐渡〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
佐渡の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「古千屋」より 著者:芥川竜之介
衛《せきそうべえ》、寺川左馬助《てらかわさまのすけ》の二人だった。
家康は本多
佐渡守正純《ほんださどのかみまさずみ》に命じ、直之の首を実検しようとした。正純は....
「貉」より 著者:芥川竜之介
み》の貉が化ける。ついには同属の狸《たぬき》までも化け始めて、徳川時代になると、
佐渡の団三郎と云う、貉とも狸ともつかない先生が出て、海の向うにいる越前の国の人を....
「忠義」より 著者:芥川竜之介
《ひそか》に一族の中《うち》を物色した。すると幸い、当時若年寄を勤めている板倉|
佐渡守《さどのかみ》には、部屋住《へやずみ》の子息が三人ある。その子息の一人を跡....
「星座」より 著者:有島武郎
章旗《にっしょうき》を交叉《こうさ》した間に勘亭流《かんていりゅう》で「祝開店、
佐渡屋さん」と書いたびらをつるして隠してあるような六畳の部屋だった。建てつけの悪....
「浜菊」より 著者:伊藤左千夫
人も居ず、三人は緩《ゆっく》り腰を掛けて海を眺めた。風が変ってか海が晴れてくる。
佐渡が島が鮮かに見えてきた。
佐渡が見えると海全面の景色が皆活きてくる。白帆が三つ....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
門の題目、本門の本尊、本門の戒壇の三つであります。題目は真っ先に現わされ、本尊は
佐渡に流されて現わし、戒壇のことは身延でちょっと言われたが、時がまだ来ていない、....
「鍵から抜け出した女」より 著者:海野十三
とひどく酒くさかった。入口の監守はと見ると、扉につかまったまま、靴尖でコツコツと
佐渡おけさを叩き鳴らしていた。 「皆、おとなしく、早く寝ちまうのだぞオ。――」 ....
「階段」より 著者:海野十三
いたが、四宮理学士が声をかけると共にこちらへ立ち上って来て、 「わたくしが佐和山
佐渡子でございます」と丸い肩を丁重に落して挨拶した。 「理学士佐和山さんです。×....
「海底都市」より 著者:海野十三
。そう思ったから、僕はますます落着きはらっているところを見せるために、泳ぎながら
佐渡《さど》おけさを歌ったり、草津節《くさつぶし》を呻《うな》ったりした。 「だ....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
隊で、南洋の辺に残っているのは主力艦隊だろうよ」 「うむ、すると戦艦淡路、隠岐、
佐渡、大島や、航空母艦の赤竜、紫竜、黄竜などというところがわれわれを待っているわ....
「半島一奇抄」より 著者:泉鏡花
。長瀬を通って、三津の浜へ出たのである。 富士が浮いた。……よく、言う事で――
佐渡ヶ島には、ぐるりと周囲に欄干があるか、と聞いて、……その島人に叱られた話があ....
「取舵」より 著者:泉鏡花
で、年中千五百|石積を家として、荒海を漕廻していた曲者なのだ。新潟から直江津ね、
佐渡|辺は持場であッたそうだ。中年から風眼を病らッて、盲れたんだそうだが、別に貧....
「怪異黒姫おろし」より 著者:江見水蔭
大蔵十兵衛と申した奴。伊豆に金山の有る事を申上げてから、トントン拍子。それから又
佐渡の金山を開いて大当りをして、後には大久保の苗字を賜わり、大久保|石見守長安と....
「河伯令嬢」より 著者:泉鏡花
の竜の背を越えて、四十八瀬に日を数えつつ、直江の津のぬしなき舟、朝の嵐に漾って、
佐渡の島にも留まらず、白山の嶽の風の激しさに、能登国|珠洲ヶ岬へ吹はなされたまい....
「迷信解」より 著者:井上円了
、四国にては古来狐が住まぬと称し、狐の代わりに、狸にだまされまた憑かれるといい、
佐渡にては狐狸の代わりに、貉にだまされまた憑かれるといい、隠岐にてはもっぱら猫に....