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佐野次郎左衛門
「佐野次郎左衛門〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
佐野次郎左衛門の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ても只今わかりません」 兵馬は熱鉄を呑ませられたように思ったが、このうえ押すと
佐野次郎左衛門にされてしまう。 十六 その夜のうちに宇津木兵....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
が一人、一尺八寸ほどの脇差を振りかざして、当るを幸いにきって廻っているところは、
佐野次郎左衛門の荒れ出したような有様です。 思うに、この男は、不義をした女の御....
「ダス・ゲマイネ」より 著者:太宰治
それっきりであった。相手はどこかへ消えうせたのである。 友人たちは私を呼ぶのに
佐野次郎左衛門、もしくは佐野次郎という昔のひとの名でもってした。 「さのじろ。―....
「役者の一生」より 著者:折口信夫
何にもいい芸を見せたが、それが又如何にもすがれていた。だから動きの少い役、例えば
佐野次郎左衛門に対する遊女八橋などは実に絶品だった。次郎左衛門の心はよくわかるが....
「明治演劇年表」より 著者:岡本綺堂
菊五郎の花井お梅の箱屋殺し、好評。 ○五月、千歳座にて「籠釣瓶」を初演。左団次の
佐野次郎左衛門、大好評。 ○七月、演芸矯風会起る。さきの演劇改良会が更に組織を変....