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佑
「佑〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
佑の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
ないのである。 兎に角、それは、三千年の昔より、神国日本に、しばしば現れたる天
佑の一つであった。 「帆村君は、もう一つ、大きな秘密を、探ぐり出したのです」中佐....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
を大いによろこばす。なんとかなるものなら、もっとこの友に飲ませたいものだ。 ◯弟
佑一の会社が焼けた(二月二十五日)と手紙でいってくる。末広町に店を構えたばかりだ....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
の人もあつまって来た。 誰の考えにも、私は轢かれたと思ったのであろう。しかも天
佑というのか、好運というのか、私は無事に起き上がったので、人々はまたおどろいた。....
「運命」より 著者:幸田露伴
勉めしむ、惓惓の意、特り文辞のみに在らず、望むらくは相与に之を勉めんと。臨海の林
佑、葉見泰等、潜渓の詩に跋して、又|各宋太史の期望に酬いんことを孝孺に求む。孝孺....
「蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
者が信長であった、秀吉であった。醍醐《だいご》の醍の字を忘れて、まごまごして居た
佑筆《ゆうひつ》に、大の字で宜いではないかと云った秀吉は、実に混乱から整理へと急....
「八ヶ嶽の魔神」より 著者:国枝史郎
引っ張って見た。と、意外にも戸があいた。とたんに彼は転がり落ちた。転がったのが天
佑であった。戸が開くと同時に恐ろしい物が、彼を目掛けて襲いかかって来た。それを正....
「怪塔王」より 著者:海野十三
島だ!」 島が見つかったのです。死の一歩前に、島影が見えるなんて、何という天
佑でしょう。 小浜兵曹長の元気は百倍しました。 「何としても、あの島まで辿りつ....
「太平洋魔城」より 著者:海野十三
で、太刀川青年の腕をぐんぐんひっぱる。 「よし、わかった。太刀川君、あとは君の天
佑をいのるばかりじゃ」 事情を察した原大佐の声が聞えた。 太刀川も、ついにあ....
「太平洋雷撃戦隊」より 著者:海野十三
では――」と司令官は電話機の彼方から態度を正していわれました。 「貴艦の武運と天
佑を祈る」 「ありがとう存じます。それでは直に行動に移ります。ご免ッ」 電話機....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
れた。 たたたたたっと、作業をおえて甲板を走ってかえる飛行班の兵員たち。 天
佑であったか、爆撃下の難作業は見事に成功したのだった。 艦長は、はじめてにこり....
「流線間諜」より 著者:海野十三
下に舞い落ちた。呀ッと叫ぶ余裕もない。指先には四つ折にした手紙があるのだ。彼は天
佑を祈りながら指先に力を籠めて静かに引張りあげた。遂に手紙の端が格子の上に出た。....
「沙漠の古都」より 著者:国枝史郎
と云って、他には方法がない。 運に任かせて私達はその大迂廻をやり出した。天の
佑けとでも云うのだろう、私達が谿まで行きついた時火事もやっぱり行きついた。 谿....
「娘煙術師」より 著者:国枝史郎
に見えて来た。
「どっちみち恐ろしい巻き奉書が、俺の手へはいったということは、天
佑というよりいいようがない。有難いことだ」
老売卜者は歩いて行く。そのうなだれ....
「歌麿懺悔」より 著者:邦枝完二
更きまりが悪いもなかろう。――十年振りで、おまえのような体の女に巡り合ったは天の
佑け、思う存分、その体を撫で廻しながら、この紙に描かしてもらいてえのが、おいらの....
「御堀端三題」より 著者:岡本綺堂
の人もあつまって来た。 誰の考えにも、私は轢かれたと思ったのであろう。しかも天
佑というのか、好運というのか、私は無事に起き上ったので、人々はまたおどろいた。私....