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体
「体〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
体の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「浅草公園」より 著者:芥川竜之介
はぼんやりと城が三つ浮かびはじめる。城は Three Castles の商標を立
体にしたものに近い。
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それ等の城の一つ。この城の....
「或敵打の話」より 著者:芥川竜之介
がわかった。幸《さいわい》、その侍の相方《あいかた》の籤《くじ》を引いた楓は、面
体《めんてい》から持ち物まで、かなりはっきりした記憶を持っていた。のみならず彼が....
「アグニの神」より 著者:芥川竜之介
がよくなりました。 「こんなに沢山頂いては、反って御気の毒ですね。――そうして一
体又あなたは、何を占ってくれろとおっしゃるんです?」 「私が見て貰いたいのは、―....
「狂女」より 著者:秋田滋
ほうに向けた。が、うんとも答えなかった。 将校はなおも語をついで云った。 「無
体もたいていにしてもらいたいね。もしもあんたが自分から進んで起きんようじゃったら....
「墓」より 著者:秋田滋
のあたりに見たのである。 一人の曲者が、前の日にそこへ埋葬された妙齢の婦人の死
体を掘り出して、今しもそれを墓穴から引ッぱり出そうとしているのだった。小形の龕燈....
「ある自殺者の手記」より 著者:秋田滋
気持になることもあった。だが私は、整頓するということを考えただけで、精神的にも肉
体的にも疲労を感じてしまうので、私にはこの厭わしい仕事に手をつける勇気がなかった....
「初雪」より 著者:秋田滋
あろう。しかるに自分はどうか。名ばかりながら今は生きながえらえている哀れなこの五
体は、柏の柩の底に、経帳子にしようと自分が選んでおいたあの絹衣につつまれた白骨を....
「良夜」より 著者:饗庭篁村
いたまいて伯父ごより御添書ありしに学校へも入れ申さぬは不本意なれど、御覧の如くの
体なれば何事も心に任せず、ここに新たに設けし活版所あり、しばらくこの職工となりた....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
くにこの世を去り、静かに墓地に葬られた頃になると、落涙を禁じ得ない。 前編に大
体の伝記を述べて、後編に研究の梗概を叙することにした。 大正十二年一月著....
「寡婦」より 著者:秋田滋
ず身をかがめ、犬も悲しげに尾を垂れて、肋骨のうえに毛をぺッたりくッつけていた。身
体にぴッたり合った年わかい女の猟人たちの羅紗服には雨が透っていた。彼らはこうして....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
の噂を集めたものがあり、彼らが比較検討したうえで言明するところでは、この騎士の死
体はこの教会の墓地に埋葬されているが、その亡霊は夜な夜なもとの戦場に馬を駆り、頭....
「親ごころ」より 著者:秋田滋
い板の間で旅寐の夢をむすぶ身となった。こうした苦労がつもり積って、夫婦はめっきり
体が弱ってしまった。そうなると、もう誰ひとり雇ってくれる者もなくなった。そこで彼....
「狂人日記」より 著者:秋田滋
き、走っていると考えてみる。……生きもの? 生きものとはなんであろう。そのもの自
体の中に運動の原動力と、その運動を調節する意志とを有する、魂があるもの。それは何....
「夢の如く出現した彼」より 著者:青柳喜兵衛
らァ誰かいネ。古い博多の事ばよう知ッとるし、なかなか好い、博多のモンとありゃ、一
体誰じゃろうかい」等と、次兵衛達や、田舎芸術家達の間に、サンザン首をひねらしたも....
「三人の百姓」より 著者:秋田雨雀
んでやりました。 「見ろ、こうしたものあ、落ってるんだてば。」 と伊作は、少し身
体を退けて、太郎右衛門にも見せました。 「ははあ! これあ、奇
体な話でねいか!」....