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体に障る
「体に障る〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
体に障るの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「真景累ヶ淵」より 著者:三遊亭円朝
のことだが、あのお隅は人にも逢わなえで泣いてばいおるから、そう泣いてばいいると身
体に障るから、些《ちっ》と気い紛《まぎ》らすが宜《え》え、幾ら泣いても生返《いき....
「政談月の鏡」より 著者:三遊亭円朝
いまに》彼の子も罪が免《ゆ》りて帰れようから然う泣いてばかり居ちゃアいけない、身
体に障ると悪いから余《あんま》り心配をせぬがいゝ」 九 親父は....
「三浦老人昔話」より 著者:岡本綺堂
れでも根よく通って来ました。 当人の親たちも大変心配して、そんな無理をすると身
体に障るだろうと、たび/\意見をしたのですが、清吉はどうしても肯かない。例の通り....
「梅津只円翁伝」より 著者:杉山萠円
たまま夜具の襟元でアシライつつ稽古を附けてやった。傍の人が、余りつとめられると身
体に障るからといって心配しても、「何を云う。家業ではないか」と云って頑として稽古....
「怪談牡丹灯籠」より 著者:三遊亭円朝
で、娘も初のうちはくよ/\しているから、私が懐姙をしているからそれではいかん、身
体に障るからくよ/\せんが宜しいと云っているうちに産み落したから、私が名付け親で....
「小公女」より 著者:菊池寛
、病気のからだに障るほどでした。 「私は誓って、あの子を手放したくない。」 身
体に障るといけないから、セエラを別室につれて行こうという話が出た時、カリスフォド....
「恩人」より 著者:豊島与志雄
なに少し寒けがするようだから。」 「ああ、あまり長く外に居すぎたようですね。お身
体に障るといけませんから。」 「いや、そんなでもないんだが……。でも今夜はお互に....
「愚かな一日」より 著者:豊島与志雄
何とも云えぬ胸悪さを感じた。 食事がすむと、「碁を打とう」と彼は云い出した。身
体に障るといけないと云って、妻と瀬川とはそれをとめた。然し彼はきかなかった。口を....
「二つの途」より 著者:豊島与志雄
答えた。 「そうでしょう。人の感情には程度があるもので、如何《どん》な場合にも身
体に障るほど激動することは、まあないですね。」 彼はつかつかと病室にはいってい....
「囚われ人」より 著者:豊島与志雄
酒太郎――いつも君は丈夫で、いいなあ。だから俺は君が好きさ。酒を飲みすぎると
体に障る、と言う奴もいるが、そんなことに耳を貸しちゃいかん。遠慮会釈なく飲むがい....
「なよたけ」より 著者:加藤道夫
屋の中に閉じこもっていたって、決していいものは出来ないと思うな。第一、あれでは身
体に障るよ。儂はそれが一番心配なのだよ。……ああ、そうそう! 文麻呂! お前、覚....
「印象」より 著者:小酒井不木
を制し、 「出来るだけのことを致しましょう。どうか気を静めて下さい。あなたのお身
体に障ると、自然お子さんの生命にも影響しますから」と、答えたのであります。 夫....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
めに祈った。「かの一揆に当たって、私がけっして女王の死を目的としなかったこと、玉
体に障るようなことは、けっして志さなかったこと、このことをあくまで私は主張します....
「斬られの仙太」より 著者:三好十郎
六 あにい? 違ってるのか、話が? 仙太 お妙、お前もう戻りな、暑いで、また、身
体に障るとよくねえ。 お妙 あい。……お咲、帰るで。これから源次にお茶だて。 仙....
「粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)」より 著者:三遊亭円朝
荘に往って緩り養生をするが宜い、若浪や(番新の名)詰らないものを食い合わして、身
体に障るような事ではならないよ、喰べ物に気を附けて遣んな、軽はずみな事をしてはい....