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体力
「体力〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
体力の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「親子」より 著者:有島武郎
ぶつけそうになった。父は苦々しげに彼を尻目にかけた。負けじ魂の老人だけに、自分の
体力の衰えに神経をいら立たせていた瞬間だったのに相違ない。しかも自分とはあまりに....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
もまた生活の大きな原動力となり得べき時代に到達した。女性は多くを失ったとしても、
体力に失ったほどには脳力に失っていない。これが女性のその故郷への帰還の第一程とな....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
ばならない。それがそうならないのはいろいろな付加条件のせいである。これについて天
体力学の方面における一大権威者たるラプラスはこう言っている。『種々の破片はそれが....
「恐しき通夜」より 著者:海野十三
消耗があり、左肺尖に軽微ながら心配の種になるラッセル音が聴こえるのだ。この患者の
体力消耗が一時的現象で、このまま回復するのだと、肺尖加答児も間もなく治癒するだろ....
「海底大陸」より 著者:海野十三
分であった。クーパーは、ついに死んだようにぐったりとなった。もうすっかり気力も、
体力も出きってしまったのだった。 「マルラ、いないか。おい、パイクソン」 クー....
「少年探偵長」より 著者:海野十三
、千本松峠へでるまでのところにある。方角はたぶんまちがえないですむと思うが一同の
体力がつづくかどうか、きっとヘリコプターをとばして追跡してくるであろう、四馬剣尺....
「海底都市」より 著者:海野十三
とが出来ないだろう。 いや、ほんとうは、この海底戦闘では、その特殊な場所がらと
体力から考えて、双方ともひどいぎせいを払うことになりそうだ。つまり、共にひどく死....
「宇宙戦隊」より 著者:海野十三
、あの緑鬼は仮死状態になっていたのさ。そのうちに、地上を飛んでいる宇宙線を吸って
体力を回復し、空中へとび上ったのだ、そして身体の震動が一定のはげしい震動数に達し....
「怪塔王」より 著者:海野十三
こをどう飛んだか、ちっとも油断のならない二時間半の飛行に、さすがの勇士も、気力も
体力もくたくたになってしまいました。いよいよ翼を波にぱくりと呑まれる時がやってき....
「空中漂流一週間」より 著者:海野十三
、なにをいうか貴様」 「しかし戸川中尉どの。自分は右手を失って、見かけにおいては
体力を削減しましたが、その戦闘精神は却って以前よりも旺盛になったことを言明いたし....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
は川上機関大尉の手をおしいただいた。 「うむ、よくいった。ここは敵地だ。焦るな。
体力をやしなえ。そして機会がいたったときは、俺と一しょに死んでくれ」 「はい、―....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
、しかし自動書記現象は、その最後までつづいた。その中元来あまり健康でなかった彼の
体力は、数回のインフルエンザの為めに、回復し難き迄に衰弱し、かくて一八九二年、(....
「沼畔小話集」より 著者:犬田卯
れこそ塵一本他人の物は盗ったことがないという泥的仲間の変り種なのである。一人前の
体力が出来てから四十年このかた、何回彼は米をかついだろう。しかもそれがきまって二....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
日本の学者は同一に西洋の学者に及ばざるべし。他語にてこれを言えば、日本人の心力、
体力ともに今日の勢い、はるかに西洋人に及ばざるなり。しかして、宗教家の懸隔最もさ....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
動の余地があるのである。一兵まで戦術の根本義を解せねばならぬ。今日の訓練は単なる
体力気力の鍛錬のみでなく、兵の正しき理解の増進が一大問題である。我らの中少尉時代....