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「体積〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

体積の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
二十世紀旗手」より 著者:太宰治
うですねえ、あのまんじゅう笠くらいのものにしたところで、水の中の根は、河馬五匹の体積、充分にございます。きみもまた、まこと、われを知りたく思ったときには、わが家....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
ッフォンの考えでは、遊星は、衝突の際発生した多大の熱のために一度液化したが、その体積の小さいために急激に冷却したものであって、同様に太陽もまたいつかは冷却して光....
振動魔」より 著者:海野十三
してねえ、町田狂太さん、貴方は、正面と横とから、柿丘氏の右胸部にある大きい空洞の体積を、精しく計算なすったのでしたね。その結果、なんと皮肉なことにも、柿丘氏の結....
ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
に詰めたる綿と、灰の厚さを差引く時は、高さ一尺六分強となり、絵巻物(別参考品)の体積と相違なく適合せり。尚、その蓋に当る首の根の方形部には糊付けの痕残存せるを見....
宇宙爆撃」より 著者:蘭郁二郎
のである、そしてそれは殆んど空間で満されているといっていい、つまり物質の容積とか体積とかいうものは、結局はカラである、家やテーブルや犬を形作っているものは殆んど....
時計屋敷の秘密」より 著者:海野十三
り重力の作用を受けているにちがいないし、また空気の中に立っているんだから、幽霊の体積にひとしい空気の重さだけ幽霊のからだが軽くなっているはずだ。つまり浮力に関す....
街の底」より 著者:横光利一
上に積っている銅貨の山を親しげに覗くのだ。そのべたべたと押し重なった鈍重な銅色の体積から奇怪な塔のような気品を彼は感じた。またその市街の底で静っている銅貨の力学....
自然現象の予報」より 著者:寺田寅彦
数に存在す。例えばファン・デル・ワール等の理論に従えば、ガス体の圧を与うればその体積には三種の可能価ある事となる。この理論の当否は問わざるも、抽象的にこの事は可....
非情の愛」より 著者:豊島与志雄
この下等な吸血虫は、甚だ根強い生命力を持っていて、飢餓状態に放置されれば、その体積が十分の一ほどにまで萎縮するが、それでもまだ生きている。そのため、いろいろな....
塵埃と光」より 著者:寺田寅彦
鉱物質の土砂の破片から成り立っている。比重は無論空気に比べて著しく大きいが、その体積に対して面積が割合に大きいために、空気の摩擦の力が重力の大部分を消却し、その....
文化史上より見たる日本の数学」より 著者:三上義夫
れど、後には円形の底を有するものが現われ、さらに楕円底のものも取り扱われ、初めは体積の問題が主であったが、後には円楔等の表面積も問題になり、截口の曲線も問題にな....
長崎の鐘」より 著者:永井隆
に潜在していた力、原子の形態を維持し、その作用の源泉となっていた力、それは原子の体積に比べていちじるしく莫大なエネルギーであり、実に万象流転の原動力たるものであ....
上海」より 著者:横光利一
の密林には霧が枝々にからまりながら流れていた。雑然と積み重ったローラーの山がその体積のままに廻転した。 参木は突撃して来る音響に耳を塞いだ。すると、捻じれた寒....
」より 著者:中谷宇吉郎
。これを側面から顕微鏡で覗いて見ると半球になっていることが分ったので、容易にその体積を求めることが出来たのである。球が小さくなると少し半球から偏差が出来るのであ....