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「体重〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

体重の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
河童」より 著者:芥川竜之介
と著しい違いはありません。身長もざっと一メエトルを越えるか越えぬくらいでしょう。体重は医者のチャックによれば、二十ポンドから三十ポンドまで、――まれには五十何ポ....
温泉だより」より 著者:芥川竜之介
いかなる優男《やさおとこ》かと思うかも知れません。しかし身の丈《たけ》六尺五寸、体重三十七貫と言うのですから、太刀山《たちやま》にも負けない大男だったのです。い....
十八時の音楽浴」より 著者:海野十三
ちも音楽浴にのぼせ上って、そのために発狂せる者、発狂に近い者、わずか一日のうちに体重を二十%減らした者、内臓疾患が爆発的に重くなって斃れた者などが続出した事実を....
地球発狂事件」より 著者:海野十三
ことを案じて彼の邸まで送って来たのである。そのときはもうドレゴは前後不覚で、彼の体重は完全に水戸の身体に移っていた。時刻は午前二時に近かったろう。夏も過ぎようと....
千年後の世界」より 著者:海野十三
た。 心臓に肺臓に腎臓などと、三つの臓器をとりかえると、はじめは全重量が人間の体重の三倍ぐらいになったそうで、それでは一人歩きはできない。自分で町をあっちへい....
三角形の恐怖」より 著者:海野十三
すが、そんな事はどうでもよいという気がしています。いや貴方が今御覧の通り、これで体重が十九貫ありましてね、至極呑気に生きています。昔のような安価なセンチメンタリ....
蠅男」より 著者:海野十三
がよく被害者総一郎の頭に鋭い兇器をつきこんだり、それから二間も上にある綱を結んで体重二十貫に近い彼を吊り下げることができるであろうか。これはいずれも全く出来ない....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
もならぬ。坊やは、七月三日より本日まで約五十余日滞留し、その間にかなり身体は伸び体重は殖え、下歯二本生え、えんこが出来るようになり、人の顔が十分覚えられるように....
死の快走船」より 著者:大阪圭吉
りてしまったのだ。つまり白鮫号はすっかり空になったわけさ。ね、いいかい、深谷氏の体重が一つ減った位では、とても白鮫号はそんなに軽く浮かないからね。試みに――」 ....
日本脱出記」より 著者:大杉栄
こで裸になって、身体検査を受けて、写真をとられるのだ。 日本の警視庁では身長や体重を計って指紋をとるくらいのことだが、フランスではさすがもっと科学的に、頭蓋の....
巴里祭」より 著者:岡本かの子
した無抵抗状態になるのだった。花弁のように軽くて、無限の重さのあったカテリイヌの体重さえも太陽に熱くなったズボンの下の膝に如実に感じられるのだった。そしてだん/....
後光殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
の図を参照されたい)その間、検事は日和下駄の歯跡の溝を計っていたが、 「どうも、体重の割に溝が深いと思うが」 「それは暗い中を歩いたからさ。明るい所と違って、兎....
獄中消息」より 著者:大杉栄
ないうちにまたまた入獄とは」というのでしきりに見舞いが来る。ところが、入獄の時に体重が十四貫五十目あった。巣鴨を出る時に較べれば一貫三百五十目増えている。また先....
兄妹」より 著者:岡本かの子
下の靴できっちり包んでいる足の先は緊密に温い。道の土がかわいて処女の均整のとれた体重を程よくうけとめて呉れる。二人は、わざと電車に乗らないのだ。歩けるまで春の武....
」より 著者:岡本かの子
びた京子の柔い髮の毛が、乳呑児のようにかぼそいうなじに冠り、抱えて見て可憐そうな体重の軽さ。背中を撫でると、かすかに寝息のような息づかい。 見栄も外聞もなく加....